大人の自己肯定感を〜18日に「愛・光・命」〜合唱や映画、座談会(上)

第97回

難聴ソルのゆんたくTime

2019年(令和元年)5月14日 島原新聞掲載


(上)

〜大人の自己肯定感をつけるために〜
愛(LOVE)命(LIFE)光(LIGHT)
私がわたしらしくあるために

これをテーマとした催しが18日に、島原市有明総合文化会館で行なわれます。内容は、合唱、映画上映、そして著名な医師2人とヒブノセラピスト(催眠療法の専門家)1人という子どものスペシャリスト3人による座談会です。ぜひ皆様に紹介したいと思い筆をとりました。

私が1番惹かれたのは、「大人の自己肯定感をつけるために」という言葉です。落ち込んでいた時に、島原の街を歩いていると、チラシに書かれたこの言葉が目に入りました。「面白そうな企画だな」と思いましたが、「行っても言葉が聞き取れず理解できないだろうな」と諦めていました。


それと同じ時期に、「自分で着物を着つけられるようになりたい」と思い、林家京染店の林清子さんに着付けを教えて頂いていました。そこで、またあのチラシに出合ったのです。よくよく話を聞くと、お嫁さんでアトリエミドカで活躍中の林聖子さんが、この催しの実行委員のメンバーであるということを知りました。そこで私も興味があるから「UDトークがつけられないか?」と聖子さんに相談したところ、代表者の知佳コリンズさんを紹介してもらいました。さっそく知佳さんに連絡したところ「やってみましょう」と、前向きな返事をいただきました。さっそくUDトーク訂正者の坂本朋恵さんに連絡し、5月7日に知佳さん、坂本さん、聖子さん、私と4人で打ち合わせをしました。


初めてお会いした知佳さんは、明るくて社交的で初めて会ったという気がしない方でした。

UDトークの説明も、私が以前活用した現場の動画を見ていただいたところ、すぐに感じをつかんでくださって、「やってみましょう」ということになりました。「もしやるのであれば、スクリーンで映し出しましょう」と最初から言ってくださったのが、とてもありがたいことだと思いました。今まで「スクリーンで」とお願いしても、快くOKを出してもらえたことはなく、個人それぞれ手元のタブレットで文字情報を見る形にしてきたのです。知佳さんには、全ての人に同じように参加してもらいたいという思いがあるのだと感じました。


知佳さんと話をしていると、その考え方の柔軟さに心を動かされました。

知佳さんはおっしゃいます。

「『〜でなければならない』という思いから、常に自分の気持ちを押し殺してしまい、自分を失ってしまいがちなこの世の中。出過ぎた杭は打たれる社会。大人たちは出過ぎた杭になるまいと周りを気にしてしまいがちです。子どもたちにとってそういう社会は窮屈で不自由です。大人が夢を語ったり、楽しそうにする姿を見せることで、子どもたちに将来への希望、そして自分にもできるという自信を持たせることに繋げていきたい。そのためには愛のあるコミュニティづくりが欠かせないと考えています。」

こういうコンセプトを持って今回の催しを企画されたのだそうです。

先ほどお伝えしたようにUDトークも積極的に活用しようということに加えて、今回は障害を持つ方にも参加してもらえるように配慮して頂きました。障害者手帳2種の方は、本人のみ1500円。障害者手帳1種の方は本人と介助人1人まで1500円で入場できます。聴覚障害者の方は、合唱と座談会は内容をスクリーンの文字情報で見ることができます。

映画上映の時は、光の加減があるので手元のスマホで見る形になります。基本的にスマホで見たい方のために、一区間座席を設けます(I29〜I34)。当日、その旨を係の者にお伝え下さい。

UDトークを利用したい方は、事前にUDトークアプリ(無料版)をインストールしておいてください。分からない方は当日サポート致します。この機会に、UDトークをぜひ実感してください。自己肯定感を持つことの大切さを知ることのできる貴重な機会になるはずです。

(つづく)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?