あらたな家族とご対面~夫の故郷訪ねて感じたこと~

第61回

難聴ソルのゆんたくTime

 

2014(平成26)年6月7日 島原新聞掲載

 

今年の3月のこと。主人の両親と親戚の方々に会いに行ってきました。いろんな事情があって、これまで会うことができなかったため、今回の旅が初めての顔合わせになったのです。主人はもともと関東の出身。主人の実家と義父の両親が住む神奈川、そして義母の母の住む長野を3泊4日で訪ねました。義父(ちち)、義母(はは)と書きましたが、私にとっては初めて会う方を「お父さん」「お母さん」と呼ぶのは、ちょっとドキドキしました。

 

3月20日、主人と母と3人で長崎空港を出発。お昼前には神奈川の主人の実家に着きました。主人の両親は共働きのため、帰りが遅くなるとのこと。主人は諸手続きをしに役所へ行くので、しばらくの間、母と二人で留守番をすることになりました。主人を待つ間、昔のアルバムを見て、可愛がられて育ってきた主人の生い立ちが垣間見えて、私もこれからの彼の人生を大事にしていきたいと思いました。

 

しばらくすると、主人が帰宅。三人揃って近所に住む義父の両親に会いに行きました。おじい様もおばあ様も「ゆうちゃんが可愛いお嫁さんを連れてきてくれて嬉しい」と喜んで下さいました。私は久しぶりに可愛いと言われ、少し照れくさかったけれど嬉しかったです。

 

夕方実家に戻って、いよいよ家族と対面。「どんな方なんだろう」と緊張しながらご挨拶をしました。その後、主人の小さい頃のビデオを見ながら、義母の手作りの料理をご馳走になりました。義父、義母、主人の妹さんと色々お話をしていくうちに次第に打ち解けてきました。弟さんに会えなかったのは残念でしたが、お互いにこれからも末長くよろしくお願いしますという気持ちでいっぱいの初日でした。

 

次の日、長野に住む義母方のおばあ様と伯父様に会いに行きました。長野までは新幹線で約1時間半。東京は晴れていましたが、途中トンネルを抜けると、そこは雪国でした。突然の景色の変化と今年初めての雪に大変驚きました。長野まで来たので善光寺参りに行ってきました。その後、在来線に乗ること約30分。さらに車で移動してようやく到着。すぐに夕食になりました。おばあ様と伯父様ご夫婦と主人の従妹と共に、おばあ様手作りの郷土料理で食卓を囲みました。ここで少し驚いたことは、食事の前に漬物だけが出てくること。九州では、漬物はご飯と一緒に食べるものという感覚ですが、長野ではオードブル感覚のようです。一種のカルチャーショックを受けました。この日も皆さんに大歓迎して頂き、温かく家族として受け入れてもらい、とても感激しました。

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