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そんなこと、あるぅ〜??って話

世の中の人間は、2種類に分かれると思う。
鳥のフンが当たっちゃう人か、当たらない人か。
当たる人は何度だって当たるし、当たらない人は当たらない。
この不公平さを嘆いても仕方がないけど、残念ながら私は前者、鳥のフンが降ってくる人間だ。

はっきりとした記憶があるだけで3回。うち一度は大事な息子の頭に降ってきたから、悲しいことにもはや少し慣れつつある。

初めての鳥フンは小学4年の時。父に連れて行ってもらった熱帯魚屋さんの帰りに、ルンルン気分で店を出て、車に乗り込もうとしたところをやられた。

袋に入った可愛い熱帯魚ちゃんを持つ手に突然ベチャッと。
最悪な気持ちで上を見上げると電線があった。
そこで休憩した後で飛び立ったんだね。

立つ鳥跡を濁さずなどと、よくもまあ平気でそんな嘘っぱちを言うもんだ。鳥っていうのは飛び立つ時にちゃっかりフンを落としていく生き物だ。そっち側はスッキリ旅立っているだろうが、こっちはたまったもんじゃない。

泣きそうな私に父は、鳥のフンは綺麗だよと慰めてくれたが、フンはフン。念願の熱帯魚を手に入れて最高のはずが、最悪すぎて泣きまくった。
これを書きながらふと、鳥のフンは綺麗って本当かなと思ってGoogle先生に聞いてみたら、鳥のフンは菌の宝庫らしい。

知ったかぶりかよ。
息子の頭にフンが落ちたとき、鳥のフンは綺麗だから大丈夫って言っちゃったやん。

あれは優しい嘘だったのか、いつもの知ったかぶりなのか、父を問い詰めたいが現在の所在地は虹の橋の向こう側だから叶わないのが残念でならない。

そして最近また、鳥のフンにお世話になった。
どうも今年に入ってから、あまりツイていない。

子どもの通う小学校では、プールの授業を保護者が見守るプールボランティアというのがあり、今年はPTAをやっているからどうにか仕事の都合をつけて1日だけプールボランティアに参加した。

風の強い日で、シャツが風に煽られてめくり上がり、下に来ていたブラトップが娘の担任の男の先生の目の前で露わになるという辱めを受けつつも、ボランティア活動にせっせと勤しんだ。
時折強い風が吹き、私はシャツが捲れないようにと抑える。

その時、目の前を何かがよぎった。
ベチッ。
う、そ、だ、ろ。
鳥のフンである。
経験を生かしてまず上を見上げる。電線はない。屋根もない。ただ青い空が広がるだけ。

信じられないことに、突風がどこからか鳥のフンを私のもとに運んできて、これまた見事に私のズボンにベチャッとヒットしたのだ。

そんなこと、あるぅ〜????

ウンが良すぎるだろ。

どうしてか、私はこういう星の住人だ。息子にまでそれを引き継がせてしまって申し訳ない。
私なんてものはそんなもんだと諦めつつも、良いなーって思う。鳥のフンに無縁の人。

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