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良い人をやればやるほど、イヤな人になってしまいそうです。

【今回の相談者様】
40代 女性 会社員
香織さん(仮名)

自分の中に
ポジティブな面とネガティブな面があって
ネガティブな自分との付き合い方について
質問したいです。

自分のネガティブに
支配されそうになったとき
どうしたら良いですか?

素敵な質問!
ありがとうございます。

では一緒に考えていきましょうね。



心の叫び声に目を向ける


ということは
香織ちゃんが今
そういうことがあるっていうこと?

はい。


ネガティブや闇に支配されそうだ
と思っているんだね?

どんな感情に
支配されそうなの?

すごくイヤな自分になります。

良いことを言っている自分と
こっそり持っているイヤな感情が
ぐちゃぐちゃになって

奈々さんに聴いてもらいたい!

あら。いいわよー聴くわよー。

そのイヤな感情っていうのは
どういうものなの?


嫉妬?
それとも人を馬鹿にした感じ?
腹黒い感じ?

腹黒い感じです。

馬鹿にすることはあまりないけれど
すぐいじけちゃいます。

ふぅん。
どんな感じでいじけちゃうの?

どうせ私なんてダメだもんとか?

そんな感じです。

どうせ私なんて愛されないもん
誰も私のことなんて分かってくれないもん
って?


一生懸命、頑張っているけれど
うまくいかないなっていうときがあって


一生懸命、頑張っているけれど
そんなの当たり前だっていう顔をされて


悔しくなって
腹黒くなって

明るく振る舞いたいけれど

なんで私のこと見てくれないんだろう
って苦しくなっちゃう?

(うんと頷く)



誰に褒めて欲しい?
誰に見て欲しい?

……。

今、香織ちゃん
パートナーとかは?

いないです。

一人暮らし?

はい。

そっか。

そうするとお家で
お風呂に入っているときとかに

ふと悲しくなるね?

悲しくなる!

そして
お風呂でよく泣くね?

泣く!

悪口とか言われて
それ、怖い?

会社が怖い?
それともプライベートが怖い?

今はプライベートのほうが
怖くなりました。

良い仲間ができればできるほど
相手の反応が気になってしまって……。

反応っていうのは
相手にどう思われているかってこと?

そう。

嫌われているかな?とか

イヤなことを自分が言って
相手を傷つけたかな?とか。

匿名でメールとかしてくるんじゃないか?
って怯えたり……。

会社とかコミュニティにいても
本当はみんな私のこと

ちょっと面倒くさい女だって
思っているんじゃないか
とか思っちゃうの?

そうなんです。


自分のセルフイメージ


もうぶっちゃけで

例えばどんな悪口を
言われると思うの?

「調子に乗ってる」とかかなぁ。

今まで言われたこととか
言われていると思って
苦しかった悪口って

どんなものがあったの?

無視が
一番キツかったです。

無視のときって
無言だけど

こう思われてるだろうなぁ
とか感じるわけじゃん?


周りにどう思われているんだと思った?

存在を否定されるようなことを思ってた。

お前なんかいないほうがいいとか?

そうです。

セリフで言うと
どんな言葉で言われていると思った?

調子に乗りやがって?

うん……。

お前なんかいらないんだ?

うん。

どんな言葉だろう?

(ここにいるのではなく)
どこかに行って欲しいとか……。

どうして
どこかに行って欲しい
って思われているんだと思う?

そこがずっとループしていて……。

嫌いだし、目障りだから
どこかに行って欲しいと思われているんだ

と思っている。

目障りなの?

……。

目障りだ!
って言われた?

言われたことがあります。

目の前で?

文面で。

おぉ…!
何歳くらいのとき?

まぁまぁ最近です。

おぉ…!
知り合い?

顔は知っています。

それ、なんて書いてあったの?

目障りだからお消えください
って……。

結構短文?

短文です。

目障りだからお消えください
って書かれてた?

はい。

そっか。

なんでその人に
嫌われたんだと思う?

そこは
なんとなく分かっていて

その女性が憧れている男性と
私が仲良く見えたから

そうだったのかなって思います。

あぁ。
その人が憧れている男性と香織ちゃんが
楽しそうに話をしていたのかな?

そう見えたんだと思います。

要は
メールを送ってきた相手は
敵を排除するような感じなのかな?

そうですね。

昔からそういうところはあるの?
学生時代からちょいちょい嫌われる?

ガッツリ嫌われます。

ガッツリ嫌われるの?(笑)
どちらかというと同性?

両方一緒くらい。

あ、男性からも嫌われる?

はい。
仲が良い子と悪い子の差が激しい。


自分の中にある思い込みが
自分を傷つけている


じゃあ
彼氏が出来ても

本当は彼氏も
こう思っているんじゃないかな

って思ったりして
彼氏のことを疑っちゃったりもする?

はい。

愛してるよ!
って言われても?

信じない!

愛してるよ!
って言われても信じない?

あらーん!それは
心がおブスねー、アナタ(笑)

そうなんです……。

相当なおブスだなぁ。(笑)
いいね!
私、そういうところ好きよ!

そっかそっか。
そういうふうに思う癖が
ついてきたんだね。

そうだと思います。

それだけ香織ちゃんが
ずっと自分のことを

ウザったくてメンヘラで面倒くさい奴

って40数年間
自分で自分のことを
いじめ続けてきたんだよね。


私なんかいなくなれば良い

私は輝きたいけど私が輝いたところで
どうせ誰も分かってくれないんでしょ

って思っているんだよね。



自分を不安で縛ってきた根っこには
幼少期の体験があった



香織ちゃんは長女ですか?
ご兄弟はいますか?

長女です。
2つ離れた妹がいます。

そうすると早くから
お姉ちゃんになっちゃったんだね。

お姉ちゃんだから
頑張らなくちゃいけなかった?

うん。
頑張りました。

お母さんはそのとき
褒めてくれた?

褒めてくれました。
愛情もいっぱいもらいました。

うんうん。
お母さんからいっぱい愛情をもらったのね。

家庭も安全な状態だった?

微妙でした。

微妙だった?
それはお父さん?

お父さんも優しかった。

優しかったのね。

3ヶ月に1回親の転勤で
環境の変化になじめなくて。

転勤が多すぎて
親も状況がよく分からなくなっていたし。

じゃあ
愛情はもらっているとは思っているけれど
何が微妙だったの?

うーん。

親の転勤が
ずっと続いていたから
変化についていけなくて……。

自分が
どうしたらいいのかも分からないし

母親はいつも
泣いてるような状況だったんです。

お母さん、いつも泣いていたの?
なんで泣いていたの?

父親はずっと仕事で
家にはほとんど帰って来なかったから

不慣れな土地で母親は一人で
寂しかったんだろうなと思います。

じゃあ
お母さん、可哀そうだった?

可哀そうだなと思いながら
育っちゃったので

今は違うって思いながら
接するようにしています。

おぉ!
どう思うようにしているの?

過去に
そういうつらいときがあったから

当時と比べて

今はすごく幸せそうだなぁ
っていう目で見ていると

私も幸せになります。

じゃあ
その悲しいとき

泣いているときのお母さんを見たときは
なるべくお母さんを笑顔にさせようと思って

香織ちゃんはいっぱい笑ってきたの?

そうですね。

頑張って笑ってきたの?

はい。

そういうふうに
周りに笑顔になって欲しくて

香織ちゃんは家庭の中でも
いっぱい頑張ってきたんだね。


その頃って

お母さんは
あまり話を聴いてくれなかった?

(うんと頷く)

そっかそっか。
そのときのお母さんの悲しい顔って
今でも覚えてる?

……覚えていないです。

目を閉じて良いよ。

目を閉じて
胸に手を当ててみて。

その頃のお母さんを
思い出してみようか?

「ねぇ、お母さん」
って言ってみて。

あーダメかも……。
泣きそう……。

大丈夫よ。
深呼吸しながらでいいから。


吸って。

吐いて。


目を閉じて。


当時のお母さんを思い浮かべて。


「ねぇ、お母さん」

……。

大丈夫よ。

ゆっくりでいいからね。

「ねぇ、お母さん」

(※ここから「」言葉に続いて
相談者さんが復唱していきます)

(同じような方は読みながら
一緒に声に出してみてください)

「泣かないで?」


「ねぇ、お母さん」
「悲しいの?」


「ねぇ、お母さん、笑ってよぉ」
「お母さんばっかり悲しまないで」
「私まで悲しくなっちゃうの」


「でも私は、お母さんが
泣いていたら泣けないよぉ」


「お母さん」
「私のことをちゃんと見てよ!」
「私の話を聴いてよ」


「私、お母さんを
『喜ばせる』ばっかりになっちゃった」


「私、子どもだよ?」
「私がお母さんの『お母さん』みたいじゃん」


「しっかりしなくちゃ
って思っちゃったじゃん」

「私、自分の感情を出せなくなっちゃった」
「笑っていなくちゃいけないと思った」

「私が笑っていれば
家族が落ち着くんだと思った」


「私が笑っていれば」


「私は笑っていなくちゃ
いけないんだと思った」


「私の寂しい気持ちなんて
置いておかなくちゃ!」


「私は自分のことを置いておく」
「私のことなんていい。家族のために笑う」


「でもね、お母さん」
「そのせいで私ね」
「40になっても分からなくなっちゃった」


「ずっと笑い続けてきたからさ」
「感情って分からなくなっちゃった」
「ずっと人の目を気にしているんだ」


「ねえ、お母さん」
「私、誰に話をしたらいいの?」
「誰が私の話を聴いてくれるの?」


「ずっと『私』を置いてけぼり」
「誰も私のことなんて興味がない」


「お母さん」
「ちゃんとこっち見て!話を聴いて!!」


「お母さんだけが大変じゃないの!!」
「お母さんだけが悲しいんじゃないの!!」


「私も、いっぱいいっぱい!!」


お母さんは今
どんな顔をしてる?

……。

つらそう?

お母さんは今
香織ちゃんに
なんて言ってくれると思う?

……。

謝ってくれるかなぁ?

ごめんね
って言うかな?


私ももっと
香織ちゃんの話を聴きたかったよ

って言ってくれるかな?

(うんうんと頷く)


お母さんの目線(立場・角度)から
当時を見てみよう


多分お母さんも
いっぱいいっぱいだったんだよね?


全国のお母さんが
みんなそうだと思うんだけど

香織ちゃんのお母さんも
『お母さん』をやるのが初めてだから
いっぱいいっぱいだったんだよね。


自分が小学生だった頃からすると
お父さん、お母さんって
すごく偉大な人じゃない?


だけどその頃のお母さんって
まだ30代40代の年齢だと思うんだよね。

30代でした。

そうでしょ?

転勤とかでより一層
仕事のこととか
お金のこととか
いっぱいいっぱいで

今みたいにインターネットとかない時代で
こうやって簡単に繋がることも出来ないし

お母さんも
ずっと不安だったと思うんだよね。


実はお母さんも
『お母さん』をやるのが初めてだから
分からないことだらけなのよ!


子どものこともいっぱい
ちゃんと考えてあげているはずなんだけれど

でもお母さんも
まだまだ未熟だったから

きっとかまってあげることが
できなくなっていたんだね。


今は
もう60くらいになっているのかな?

(うんと頷く)

もしかしたらずっと
十字架を背負っているかもしれない。


あのとき娘の話を
聴いてあげたかったなぁ

あのとき私
自分のことばっかり考えていて
なんで娘のことを考えて
あげられなかったんだろう

ってもしかしたら

ずっと自分のことを
責めているのかもしれないね。


自分が自分に課してきた
ルールに縛られ続けている


こういう話の流れになってくると

じゃあ誰が私のことを幸せにしてくれるの
ってだんだん思ってくるね?

(うんと頷く)

香織ちゃんは
子どもの頃に

私は話を聴いてもらえないんだ
私は笑顔でいなくちゃいけないんだ

私は自分の感情を
あまり人にぶつけちゃいけないんだ

気を遣わなくちゃいけないんだ
私のことは優先しちゃいけないんだ

私は誰かに気を遣いながら生きていかないと
また悲しい顔をさせちゃう

私が好きなことをやって泣かれたくない
悲しい顔して欲しくないし

っていつもそれで
明るく楽しく振る舞ってきた。


これだけ頑張ってきたんだから
誰かに幸せにして欲しいね?

はい。

ずっと
笑顔でいればいるほど

ブラックな香織ちゃんが
どんどん出てきて

私、こんなに頑張って
みんなを笑顔にしているのに!

こんなに
会社でも頑張っているのに!

なんで私のことは
誰も笑顔にしてくれないの?

なんで?

もうちょっと私に気を遣ってよ!
私、めっちゃ頑張ってるよ!

っていう想いが溢れてくるよね?

はい。

香織ちゃんは頭も良くて
いろんな人が考えていることも分かるから
気を遣えちゃうんだよ。

でも
そうすればそうするほど

どんどんやればやるほど
苦しくなるのね。

いろんな本には
『みんなのことを褒めてあげたり
笑顔をふりまけば自分に返ってくる』
って書いてあるけれど

返ってこないじゃないか
って思うときあるよね?

あります。



香織さんへの心の処方箋


そうよね。

私こんなに頑張っているのに
っていう気持ちはあると思うの。


そしたら
一旦、笑顔でいるのを辞めな。


愛想笑いとか
人を喜ばせようとか
一旦、辞めてみな。


「いい人」辞めてみな。


腹黒くて
性格悪くて
ちょっと自己中心な

香織ちゃんが嫌いな女
っているじゃん?

そういう女
多分嫌いじゃん?

はい。

そういう嫌いな女なのに
愛されている奴っているじゃん?

ワークだと思って
そういう嫌いな女になってみて?

下衆くて
自分のことばっかり考えていて

みたいな女。

一旦、なってみて?

はい。

多分今まで
ずっと相手相手相手って

相手のことばかりを
やりすぎちゃって来たんだよ。


そうするとだんだん

私はこんなに頑張っているのに
誰も私を分かってくれない!

になって

周りを信じられなくなっちゃうから
一旦、自分のためだけに生きてみな。


人を喜ばせようとしないで
めっちゃ下衆く生きてみな!


お母さんのために
生きる必要はない。


めっちゃ親不孝でいいし
お母さんを泣かせることになっても
いいかもしれないし。

香織ちゃんはちゃんと
香織ちゃんが主人公の人生を
お試しで生きてみな!



心を安心させてあげるには
周りから愛のある言葉をもらうことが必要!


香織ちゃんが頼ったときに
応援してくれそうな友達や仲間の顔を
何人かイメージしてくれる?

はい。

目を閉じて
その友達や仲間の顔を
イメージしながら

「私怖いの」
ってその人達に向けて
言ってみて。

私……怖いの。

(※ここから「」言葉に続いて
相談者さんが復唱していきます)

(同じような方は読みながら
一緒に声に出してみてください)

「今までずっと
嫌われないように生きてきたから」

「ずっとヘラヘラ生きてきたよ」
「笑顔で生きてきたよ」


「でもね」
「自分を主役にしたいんです」
「褒められたいんです!」


「可愛い女の子として
生きていきたいんです」


「愛されたいんです」
「だからお願い!」


「私にいっぱい愛をちょうだい!」
「私のこと褒めて欲しいの」

「もう私、(心が)カラカラなの」


「こんなこと言うと
絶対面倒くさいと思われるから」

「言えなくて」
「ずっと脇役選んできたの」

「本当は、ずっと主役でいたいの」
「私を姫にしてください」

香織ちゃんの友達や仲間は
なんて言ってくれると思う?

協力するよ
って言ってくれると思います。

そうだね。
甘えてみな。
世の中に甘えてみな。


誰か特定の男性1人に甘えるっていうのも
もちろん良いんだけれど

複数の人たちに
いっぱい甘えさせてもらって

今まで40数年間
ちょっと厳しい世界で
生きてきたかもしれないから

こんなに世界って優しいんだ
っていうのをとことん味わってみな!

はい。


安心できる環境で
大切にされる体験を重ねていく


幸せになるのって怖いんだよ。

幸せになるのってすごく怖くて

幸せになって
人気者になって

愛されて
「素敵だね」って言われるのって

なったことがない人からすると
すごい怖いのね。


馬鹿にされ続けて
踏まれ続けて
不幸で
私なんてって思っている人生って

苦しいけれど
そこにいるほうが
実は楽だったりするのね。

だけど香織ちゃんは
幸せになりたくて
今日相談してきてくれたね。

幸せになるのって
最初はちょっと怖いし
茨の道かもしれないけれど

先ずは頭で考えるとかじゃなくて
体験して

インスタントなものかもしれないけれど

こんなに愛されていいんだぁ
こんなにわがまま聴いてもらえるんだぁ
を味わってみて。


「私の話を聴いて!」とか
そういうのいっぱいやってみて!


自分に時間を使ってもらう
自分を大切にしてもらう
体験を重ねて感じていったら
人生変わるはずよ!

はい!
ちょっとやってみます!
ありがとうございました。

まとめ

自分の感情にフタをして
周りの顔色を伺って
周りに合わせていると

だんだん自分の感情が麻痺して
分からなくなっていきます。

それが
誰かのためであれば尚更ね。

やがて
私はこんなに頑張ってやっているのに!
もうちょっと私にも気を遣ってよ!
もっと感謝してくれてもいいんじゃない?
と我慢の限界がくる。

自分の感情にフタをして
誰かのためにやればやるほど
心が苦しくなっていくの。

そういう方は
自分のために生きてみることをしてみて。

自分を大切に扱われる体験を
重ねていったら
人生変わるはずよ。


おわりに

◆◆◆
最後まで読んでくれて
ありがとうございます。

今回の読むセラピーはいかがでしたか?

公開コメントが苦手な方も、私しか読まないLINEになら送りやすいのでは?
と思って、コメントはLINEのみで受け付けるようにしました。

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吉井奈々

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