【時間じかん自感」

 「時間」は生物にのみ存在するらしい。この「時間」が曲者である。
 時間を重ねるごとに、できないことが増えていく。昨日まで出来たことが今日はできないのだ。例えば、立ったままはけたズボンが、今日は座らないとはけないのだ。肉体的なことだけでなく、精神的にもできないというよりやる気が出なくなる。物忘れに至っては、言わずもがなである。
 ところが一つだけ、若い時よりできることがあることに気が付いた。それはハ-モニカである。何故か、若い時よりうまく音階をひろえるのだ。音感がよくなったのではないだろうか。
 残り少ない時間を、音楽で慰めてやろうという神の配慮ではなかろうか。
 

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