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最初の人になる

なんでも一番最初にやってみる人でありたいと思い続けています。それは「人がやっているからやった」という理由がとても苦手だからです。

小さい頃、特に女の子は多い現象かと思いますが、誰かが泣いているから泣いたり、誰かが怒っているから怒ったりする集団ヒステリーみたいなものがよく巻き起こります。わたしはその現象がなんだかとても嫌いだったらしく、小学校にあがる前から、泣いたり怒ったり何かをやるときくらい自分で決めるわ!と誓いを立てていました。

長いことそうしているうちに、「一番にやる」というクセがついていました。「これについてどう思う?」と質問があると、まず手を上げてこう思うと発言する。誰かの意見を聞いてから、自分の意見の内容を調整する、という選択肢はありません。「人がやっているからやった」に当てはまってしまったときには、的外れな意見を言って恥をかいたときの100倍は後味の悪さを感じるからです。

引っ込み思案の緊張しいで人見知りだし、消極的で人前でしゃべるということがとにかく苦手。にも関わらず頻繁にチャンスが舞い込んできたり、すてきな先輩に出会うことができたのは、この「一番にやる」宣言が大きく関係していると思います。頭が悪くて特技や才能がなくても、まず一番にやる奴になるだけで、たくさんの人が一目置いてくれる。その分野に詳しくなったり勉強したり練習したりするのは、一目置かれてからでも遅くありません。「とりあえずやってみよか〜」で、結構どうとでもなるもんです。

最近クリスマスのオーナメントや飾り付けのコーナーがいろんなお店に展開されていますよね。一人でクリスマスコーナーを見ていたら、かわいいスノードームがびっしりと陳列されていたんです。ただでさえかわいいのに、ひっくり返したらどうなるのか気になるじゃないですか。そこでかたっぱしからひっくり返しはじめたら、わたしが来る前からそのコーナーを物色していたアラサー女子たちが、一斉にひっくり返しはじめたんです。いい年してスノードームひっくり返しまくるのを戸惑う気持ちはわかるけれど、やりたいならやればいいじゃない!「また火蓋をきってしまった…」とてもいい気分でした。こんな風に、戸惑う人たちの背中を押せるように、「一番にやる」を続けていきたいな。

「一番になる」じゃないですよ。「一番にやる」です。一番にはどう頑張ってもなれそうにないので、これからも「一番にやる人」を目指してがんばるぞ。

また明日。

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