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いい顔のひと

顔だけで、幸せな気持ちにさせてくれる人がいます。
見ず知らずの人なのに、見ているだけで心を和ませてくれる。顔の造り云々ではなく、表情が素敵なのです。表情がコロコロ変わったり、素直に喜びを表現されることで、緊張がほぐれます。警戒心を抱かないことで、心がリラックスするのかもしれません。わたしの中でその頂点に君臨するのが、ハリウッド俳優のトム・ハンクスです。彼はいつも、とびきりの笑顔でやってきます。

それほどたくさんの映画を観てきたわけではありませんが、あまり映画を観ない友人に「何かおもしろい映画教えて」と言われたら、まずトム・ハンクス出演作品を勧めています。彼の出演作品はストーリーが骨太で、予備知識なしでも単純に楽しむことができます。紆余曲折あり、心にじんわりと余韻を残すエンディングのものが多いですよね。トム・ハンクスが「ハーイ!」とあいさつした瞬間、幸せなエンディングの予感がするほどです。

日常生活でも、そんな印象をあたえてくれる人と出会うと心が満たされます。自分もそんな風にできたらなと尊敬してしまう。表情は、着る服以上にその人のキャラクターを体現していると思います。シワや表情のひとつひとつがその人そのもの。への字に下がりきった口角や眉間に深くシワが刻まれている顔を見ていると、こちらもどんよりした気持ちになりますよね。上司がまさに究極のへの字口さんで、彼は四六時中、眼に映るもの全てに文句を言い続けています。彼がいくら優秀でも、わたしはトム・ハンクスの顔についていきたい。幸せに生きることは、とても大変です。人生はチョコレートの箱。開けるまで何があるかわからないけれど、まっすぐ生きていけば自然と仲間が増えていくのです。

今日、ついに30歳の誕生日を迎えました。一緒にいるとなぜだかいい気分になる、いい顔の中年になれたらいいな。これからはじまる10年に想いを馳せながら、そんなことを考えていました。

また明日。

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