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むかしのふたり

今日は彼のお洋服のお買い物に付き合ってひたすら銀座有楽町周辺を歩き回りました。ルミネなんかに入ると、彼のお洋服選びをするキラキラした女の子がたくさんいますね。彼氏の服を選ぶ彼女たちの幸せな笑顔であふれていました。

買い物を終え、近くのスタバで小休憩をしていたのですが、それまで盛り上がっていた男女が、わたしたちが座ると同時に黙り込んでしまいました。ふたりともスマホにかじりつき、同時に吹き出している様子から、おそらくLINEか何かで会話しているようです。そんな男女を見て、なんとなく懐かしい気持ちになったのです。それと同時に、いつの間にこんな風になれたんだっけと、ふと気になりました。

付き合いたての頃は、隣にカップルや同世代のお客さんが座ると会話ができなくなっていました。でも、最近ではいつでもどこでもどうでもいい話を延々と語れるほどのリラックス状態。以前は、どんなふたりなのか、幸せそうであるか、ダサいカップルに見られていないか、など他の人にどんな風に見えているのかが気にしていたんだと思います。過去のいろいろを引きずっていた当時は、人と比べて自分はどうだという考えに囚われていたので、いまわたし幸せ!という事実だけを受け入れることができなかったのです。他の恋人たちと比べて、自分たちは幸せかな?と。

少し背伸びしたレストランで夕食を食べているとき。 スーパーの生鮮コーナーで口喧嘩をしているとき。ふと視線をそらすと、自分たちよりずっと年上のご婦人が笑顔でこちらを見ていた、ということが度々ありました。これは想像ですが、それはきっと、自分にもそんな時があったな、という笑顔。なつかしいふたりだな、と思ったとき、きっとわたしもそんな顔をしているのです。ルミネで彼氏のお洋服を選んであげる彼女にも、スタバでお隣になったふたりにも。

どう見られているかばかり気にしていたけれど、時間とか年齢とかを飛び越えて、いろんな人にいまのふたりを見守ってもらえてるのかもしれません。過去の自分たちに重なるふたりを見るけると、改めていまの幸せを噛み締めることができます。

そうやって初心に戻りつつ、今日の彼にも感謝しつつ、素直にいまの幸せを喜ぼうと思ったのでした。

また明日。

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