見出し画像

いろんな人のファンになる

みなさんは、推しの店員さん、何人いますか?わたしはたくさんいます。以前買いたペット洋品店のおねーちゃんもそうなのですが、今回はマッサージ屋さんのおねーちゃん。

一時期入り浸っていたマッサージ屋さんからお誕生日割引のハガキが来ていたのを思い出して、予約の電話を入れました。桐谷美玲くらい細くて小柄なその容姿からは想像もつかないような力強いマッサージでいつも疲れをほぐしてくれるかわいいマッサージ師さんが在籍していて、毎回その方にお願いしています。語り口もかわいいし、わたしより20センチくらい背が低くてかわいいし、いつもニコニコしていて本当に見ているだけで癒されるんだけど、電話口で名前を伝えたところ、「わぁ!たかはしさん!お久しぶりですー!わたしですー!」と電話口ではしゃぐその声に、心を鷲掴みにされました。忙しかったり体調崩したりで半年ぶりくらいの来店だったのですが、それなのにすぐわかってくれるなんて…と感動してしまって、キャバクラにはまるおっさんの気持ちってこんな感じなのかなと噛みしめました。

この人だから頼みたいと思わせてくれる人には、特別なパワーがあると思います。お仕事をする中で「この人とだと全然ちがう」と感じることはよくありますが、「いつもハンガー仕上げだけど、タタミでいいの?」と突っ込みを入れてくれるクリーニング屋さんのおばさまや、「Tポイントカードお持ちですよね!」と決めつけてくるファミマのバイトくん。そして何より特別な存在が、近所のスーパーのパートさんです。仕事が立て込んでいて疲れ果て、感情がなくなっていた夜に、「今日もお疲れ様です、お買い忘れはありませんか?」と声をかけてくれて、本当に本当に泣きそうになりました。いつも別れ際に「おやすみなさい」と言ってくれる。その一言だけでわたしは、自宅のドアを笑顔で開けることができるんです。

いろんなお店にお気に入りさんを見つけると、思いがけずサプライズをもらえてうれしい。憧れのアーティストやアイドルじゃなくて、スーパーのパートさんでも、ファンになるという関係性ってとっても素敵ですよね。応援したくなるし、自分もがんばれる。

深く何かを好きになれなくても、人のファンになるだけで、いつもの帰り道がまったくちがう景色に見えてくるかもしれませんよ。

また明日。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?