【2024.2.28】妻の旅立ち
やほ、未婚者のナナシロだよ。
一行目でタイトルを殺しにいく優秀なアサシンだよ。
ついにうちの妻が旅立ちました。
あ、概念としての妻です。
要するに、あたしのお金周りのすべてを管理してくれていたはりーが契約を終了して旅立ったという話。
今日は(と言いつつもう一日過ぎてるけど)、はりーがわざわざいすみ市までやってきてくれて銀行と市役所に付き添ってくれたのね。
あたし、一人で銀行とか市役所に行くとゲロを吐いてしまう不治の病に罹っているので必ず付き添いが必要なのよ。
三つあった銀行口座を二つに絞って、かつ、一つの口座で一元管理できるようにいろいろ手はずを整えてくれた、最後のワンアクション。いわば画竜点睛。
それをやるために、わざわざ来てくれたのだった。
そして、もう一つ。
昨年11月から会社員になったあたしのフリーランス人生最後の確定申告。
これの手続きも一緒になってやってくれた。
はりー、最後の仕事。
思えば4年ほどずっとお金周りの管理をしてもらった。
彼との出会いはワークキャリア(旧いなフリ)。
運営側で一緒に働いたことがスタートだった。
真逆と言っても差し支えないほど性格が違うので、ぶっちゃけて言うと最初マジで理解できなかった。
けど、お金周りいろいろやってもらう中で、お互いの今やってることやこれからやろうとしてることを話して互いに背中を押しあってきた。
「これまでやってきた経理関係の仕事から卒業して、新しいチャレンジをするんですよ」
腹ごしらえと確定申告の作業のために入ったココスでじゅーじゅー肉を焼いていると、はりーはそんなことを言った。
プライベートな話なので詳細は語らないけど、未来が楽しみでニヤニヤしちゃうチャレンジ内容だった。
彼のワクワクする話を聞きながら家まで車で送ってもらったとき、この感覚久しぶりだな〜っていう後ろ髪を引かれる思いに駆られた。
なんとなくいきなり終わらせるのも味気なくて、
「うちの幽霊屋敷、見てく?」
って家に案内した。
はりーは玄関で立ち止まってた。
うん。
幽霊出るって有名な外観もお化け屋敷みたいな家、そりゃ入らないよね。
(シンプルに玄関に積まれた段ボールの山を見て「この先は魔窟だ」と察しただけだと思う。)
あたしは静かに回れ右をして、
「それじゃ!」
とはりーを見送った。
はりー、ありがとね!
今後は友達っつーことでよろ!
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