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今年一番嬉しかったことは彼氏が洗い物をしてくれたことだったかもしれない。

大晦日にもなって
この年末の気忙しい日にもなって
洗いものをしながら

「彼が洗い物してくれたの、嬉しかったなぁ。」としみじみ思った。

ワンオペというのはめんどくさいの集合体みたいな顔をしていて、
そして私は洗い物と洗濯と掃除が苦手だ。
最悪だ。わたしとワンオペの相性が悪すぎる。

お風呂掃除も嫌い。
何なら食べたり眠ったりするのも面倒くさい。
毎日毎日365日、同じ時間に同じものを食べて暮らしたいし、
毎日眠る時の死んでいく感じが本当に怖い。

「もし子供を産んでいなかったら、
死んでいたと思う。生きていたとしても場末で夜の仕事をして、運が良ければ誰かに面倒見てもらっていると思う」と近しい人にはよく話す。
ぜんぜん大袈裟じゃなくて、本当にそう思うくらい、いろんなことが上手にできない。

だけど、それよりも汚いとか、子育てをしない方が嫌い、
なおかげで、なんとか暮らせている。

なんの話だっけ。
あ、洗い物の話だった。

人様に洗い物をしてもらうことなんて、この20年くらいなかった。
洗い物も洗濯も、自分でやるのが当たり前になっていたから
彼が洗い物をしているのをみた時、
なんか。。
「うげ。」となった。

なんで「うげ。」?
「嬉しい!」じゃなくて?

嬉しいよりも「悪いな」だったし
違和感がすごかった。

そもそもが男の人が洗い物をしているところを見ると違和感がある。
『家事は女がするもんだ』というのじゃなくて、
今まであまりみたことない風景、だというだけのこと。

小さい頃、台所にいるのはいつもおばあちゃんだった。
おばあちゃんが亡くなった後は一人暮らしを始めた。
その後子供を産んだ。

誰かに家事をしてもらうという機会がない人生だった。
というだけのことだ。

だから「うげ。」の後は、気持ちがちゃんと嬉しいにゴールした。

ありがとう彼氏。

幸せのハードルって
どこにあるかわからん。





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