多面的多角的チャラ男とまっすぐな頑固者

私はEXITのおふたりをそう思って見ています。

この度の報道への対応。
まっすぐすぎるよ、かねち。と。

言ってることに嘘偽りないのは、EXITのファンならちゃんとわかりますし、ご本人なりに筋道の通った反応をされていると感じています。

「容疑者とされている人と過去に繋がりがあって、世間をさわがせていること」“は”「謝罪します」

これは本当になんにも間違えてはいないと思うんです。

そしてそこを出発点として今の思いを展開する、過去の過ちを認め、公にし、後悔する姿を晒す
自分の経験を元に、苦しむ人を支援したいという希望に繋げる

話(兼近さんの人生の物語)としてはごくごく自然なこと。

私はそう感じています。

だけどそんな今キラキラしている人のそうじゃない過去なんか、いくら以前報道されていたって、小説として発表していたって、世間はイメージしてくれません。
かくいう私も、ナニ論点ずらしてんの?と思っていました。

それに私なら、仕事でパートナー組む人がどれだけその分野での才能があったって、前科がある人だったら組みたくねぇ。というのが本心です。


頭がいいね、秀才だね、将来は~だね、という境遇で育ち、勉強一筋で生活してきた人。
世間的にもいいとされている会社に入ったはいいけれど、勉強を頑張ること以外に持っているものがなくて仕事は上手くいかず、切羽詰まった末に横領した。

そんなケースはどうなるんだろう。
その人だって育った「環境」がそうさせたところもあるでしょう?
何もかも与えられていい生活してたんだから、コイツは救いようがない、となるのかなぁ。

悲しいかな、私は想像を絶するような環境に身を置くこと、にイメージが追いつきませんし、これからもイメージしようとか知りたいとか、きっとそんな余裕はないんです。
そして犯罪に手を染めるような境遇にある人のことを知ってほしいと言っているあなたは、あなたから見ていい生活をしている人の境遇を知ろうとしているのか、と問いたくなったのも事実です。

マイノリティとされる人の価値観をまず知ることが分断をうまない社会を作ること、多分そう言いたいのだと思っています。

だからマイノリティの自分が発信していくんだと、批判に立ち向かおうとされているのかもしれません。それはとっても勇気ある行動なことは確かだと思っています。

だけど個人的にはEXITのおふたりをみて学ぶことや感心すること。それは兼近さんではありません。

勝手なイメージですよ…
兼近さんはどちらかというと自分の考えはこうなんだとはっきり言い切るし押し通す方。この話、関心なさそうだなっていうのがなんとなく透けて見えるくらい、関係ない話題を放り込んでくる方。笑いにくい笑いに走ってる。
りんたろー。さんは、自分はこう思うけどなぁー、ってふんわりしつつ「で、これについてはどうなんですか?」って納得しきれない部分を相手に聞いていっている方。相手が調子よく話していれば腰は折らない、というか、とまんねぇなこいつの話…には右から左。

何が言いたいのかと言うと、マジョリティだろうとマイノリティだろうと自分の価値観を押し通すのではなくて、個々人の意見を受け取る姿勢が必要なんじゃないかと感じているのです。

それは多分、他人に対して期待しない、表面的な付き合いも大切なんだろうなと。
学校に行って勉強して、部活して、集団生活で何かを掴んで、っていう経験が近道なのかもしれないから、やっぱり育った境遇はその人に大きな影響を与えるんだろうなと思ったり。

個人が尊重される時代。
自分の育った境遇が世間的にマジョリティだろうとマイノリティだろうとそれぞれ尊重されるべき。

過去の生き方が現在や未来の行動を創り出すのも事実。
現在の行動の個人差は、その人自身がその行動に価値を感じるのか、習慣的なものか、手軽なものか…そんな様々な今までの経験からの積み重ねで決定されるもの。

多分だけど、マイノリティな境遇で育ち、マイノリティな経験を重ねてきた兼近さんは、誰よりも昭和の頑固親父的な自分の価値観を素直に主張するマジョリティさんに見えています。

そして、そんな奴が面白くてかわいくて、な感性がマイノリティなりんたろー。さん、と私には見えています。

そう思うと、まっすぐすぎな、ちょっとぐらいごまかしゃいいものを、何ひとつ嘘ついてないだろう兼近さんも、これからの人生を大切に歩んでいかれるのだろうし、芸人さんとしても楽しいを見せてくださるんだろうなと思っています。


ついでに
りんたろー。さん、ゼロイチりんたろーっていわれてますけど、人狼とかめっぽう弱い。
この人は、嘘はつくけどきっと下手くそ。ゼロイチは大喜利くらいの位置づけっぽい。
2人とも正直な人なんでしょう、と思ってます。

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