接触確認アプリ通知が来たのでPCR検査に行った話【アプリ不具合】

【8/22 16:00】接触確認アプリから通知が来たのでPCR検査を受けに行った

　2020年8月22日午前7時20分、起床してiPhoneを開くと接触確認アプリ(cocoa)から「新型コロナウィルスの陽性者と接触した可能性があります」とポップアップ通知がでた。
　発熱や食事の味を感じなくなるなどの症状もないので、びっくりしてアプリを開くが、

「陽性者との接触は確認されませんでした」の表示。あたらしい生活様式の実践依頼しか出てこない。が、よく赤く囲ったところをみると、確かに通知が出ていたことはわかる。見間違いではないらしい。
　一体どちらが正しいのか判断しかねwebを検索するとこのような記事をみつけた。

”接触確認アプリ「COCOA」に不具合情報 厚労省が調査”
2020年8月6日 22時32分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200806/k10012555161000.html

Twitterでこの不具合がでている人がいないか調べると、どうやらログを見れば接触があったかの確認が可能だとという情報得たので、さっそく見てみることにした。
　iOS13.6での手順は、一般 ＞ プライバシー > ヘルスケア > COVID-19接触のログ記録 > 接触確認アプリ　から確認できる。

接触記録のログのチェック履歴見ると、 一致したキーの数が通常は「0」のところ、「1」になっているチェックを発見した。これは通知のほうが正しいと判断し、厚生労働省の接触確認アプリ利用者向けＱ＆Ａ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00009.html
にて対応をさらに調べることとした。

　いや、そのアプリの画面が表示されないのだがと。因みに、接触を通知する目安はこのような基準らしい。

　気を取り直して「地域名　PCR検査」と検索窓をたたくと、2駅先のクリニックがヒットしたので開業時間を待って問い合わせをいれた。運よく当日に検査が受けられるという話だったが、接触確認アプリでの検査の無料化の話はあるがクリニックではいつから対応できるかわからないという事だった。自費でのPCR検査費用は30000円、陰性証明書の発行には更に3000円かかると。
　申し遅れたが、私は一般的な会社勤めをしており、陽性者になった場合はすみやかに報告し対応するよう会社から要請されている。給付金にも手をつけていないし、仕事に支障があるよりはとクリニックに予約を入れ、PCR検査を受けに行くことにした。

　クリニックに到着すると、まず入り口で受付に電話をいれるよう指示されていたのでそれに従った。しばらくすると防護服とフェイスシールドをつけた看護師さんが外階段へと案内してくれた。どうやら屋外で検査を受けるらしい。
　クリニックがある階の踊り場に到着し、イスを勧められる。気温35度の中、気休め程度の扇風機がありがたい。
　案内してくれた看護師が事前に書いておいた問診票を受け取りクリニックに入っていった。しばらくすると唾液を採取する容器を持ってきてくれた。これに唾液を溜めて検査をするという。
　摂取するのは2メモリ分、多分2ccだと思われるが、唾液をただ集める行為はかなり時間を要するものだった。
　唾液を採取して看護師に渡し、しばらく待つとフェイスシールドに白衣姿の医師が現れた。自覚症状のないこと、アプリの通知が来たことなどを説明した。検査結果は速報で翌日にでるので電話してくれるそうだ。詳細は別途郵送になるらしい。
　医師が立ち去り、領収書を持った看護師がやってくる。さあ、支払いの時間だ。さようなら、私の33000円……(会社に提出できるようにと陰性証明書も頼んでいたのだった)。
　というわけで、帰ってきてこれを書いている。結果は別途報告する。

　ここでどこで接触したのかを思い返してみる。1mの距離で15分の定義に当てはまり、陽性登録したことを私に知らせない(知人ではない)人。アプリが正常に稼働していれば接触した日を特定できるが、それがかなわないとなるとかなり難解だ。
　厚生労働省の問い合わせ窓口には黒塗りしたHASH情報のキャプチャーもあわせてメールしたので、月曜以降の回答を待とうと思う。

【8/23 17:00追記】検査結果がきた

　クリニックから連絡が来て、PCR検査の結果「陰性」との報告だった。また、厚生労働省からもメールの返信がきた。内容が以下。

① 陽性者との接触が確認された場合、アプリの「陽性者との接触を確認する」ページ上に接触日が表示される仕様のはずだが、アプリに不具合があり、私にはその表示がでない状況となっている。
② 【一致したキーの数が1以上だったタイムスタンプの日付から直近2週間以内に陽性者との接触があった】とうい事しか確認できない(接触日は調べられない)。
③ 一致したキーが「1」以上なので、陽性者との接触はあったと判断する。
④ 症状(※割愛)または陽性者との接触の心当たりがあれば地域の帰国者・接触者相談センターに連絡してくれ。
⑤ 症状や陽性者との接触に心当たりがない場合、体調の変化に気をつけてほしい。

　接触日がわからないのに陽性者との接触の心当たりなんてわかるわけないだろうーーーーー！！！！！ とちゃぶ台をひっくり返したい気持ちをこらえ、iOSにはなるが接触確認アプリでやっておくといい事を挙げておく。

通知が消えてしまうと確認ができなくなるので、バナースタイルを「持続的」に変更。これは是非やっておいてもらいたい。

　厚生労働省から、2020年8月21日、「新型コロナウイルス接触確認アプリ（COCOA）で通知を受けた者に対する行政検査」について厚生労働省から通達が出され、検査を無料で行えるよう自治体への働きかけが行われた。
https://www.mhlw.go.jp/content/000661724.pdf

　先に述べた通り、接触日がわからない以上、心当たりなどわからないのである。皆さんはアプリの通知を受けて心配だったら積極的に検査を受ける事をお勧めする。ただ、クリニックが無料検査に対応しているかどうかは事前に確認したほうがいいだろう。

【8/24 6:30追記】PCを使った接触ログファイルの一括検索方法

　クリニックの先生から、iOSアプリでの接触記録ログの一括書き出し方法を教えてもらったので追記しておく。

設定 > プライバシー >　ヘルスケア > COVID-19接触のログ記録 > 接触接種の記録 > (一番下までスクロール) 接触チェックの記録を書き出す

　すると、ログの一覧ファイルへの操作一覧が出るので、メールに添付してパソコンなどに転送する。

　転送されたログファイルは「json」という見慣れない拡張子だが、メモ帳などで開けるテキストファイルなので、適当なアプリで開き、「"MatchCount" : 1」「"MatchCount" : 2」「"MatchCount" : 3」 ～ (＝一致したキーの数 1以上)を検索する。正規表現が使えるエディターの人は1以上の条件指定をすれば検索が少なくて済むだろう。

以上、良かったら参考にしてほしい。