できてませんという勇気

社会に放たれて一年目、新規事業に携わる部署にいたので、学生時代の研究内容と会社の技術を合わせてこんなことできないか?という無理難題をよく言われたものだ。
いろんなことを想像してむずいっすねーと答えていた。
確か学生時代に共同執筆した論文が表彰されたので表彰されに行った学会で、私の教授の学生時代の先輩が参加していた。もちろん顔は知っていたので、挨拶に行き、近況を話した。若造の私はそんなこと言われてもできませんよーみたいな会社の愚痴をぽろっとこぼした。するとその人から、「できないはありえない、できるようにするんだ」と研究者の鑑のようなありがたいお言葉をいただいた。
自分が恥ずかしくなった。
それ以来なるべくできないという発言を避けるようにしてきた。

そんな話とは真逆なのですが、どう足掻いても現状無理なことってあると思います。いつかはできるものもたった今はできないってことあるでしょう。
それを素直にできていませんと言える能力も大事だなあとワカモノを見ていて思います。かわいがられるワカモノであるために、変にカッコつけず何事も正直に等身大であるのがいいのだろうなあと社会の先輩方及びワカモノたちを見て感じます。
芸人さんは若い時ほどイキって尖ってそれがいいみたいな感じだけど、サラリーマンはそうでもないかもですね。
変にカッコつけて、結果誰かを見下すくらいなら、下手に出てわかんないんですけど〜ときてくれた方がきっと手を差し伸べやすい。
失敗した時も失敗したといえばいいだけの話だ。
自分は今どういう状態なのか客観的に分析することを心がけたいと私も思うのでした

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