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手描き絵とAI絵の融合はあるのか

手描き絵とAI絵の分断には大きな溝があります

手描き絵とAI絵のある時代に
どうやってAI絵を活用していけるか考えてみます


①手描き絵にAIの生成要素を入れる

これは一見ありそうに思うのですが現在ではほぼ無いです

まず手描きは手描きでありAIの生成画像を加えてしまうと大きなバッシングを加えられてしまいます

また手描きイラストを依頼してくるクライアントがAIを使ってもいいと言われたケースも(多分)無いと思います

このせいでAIと手描きの溝が深くなっているとも思います

②AI絵に手描き要素を加える

これは現在AIユーザーで絵心のある人がやっている加筆修正のことです
すでに浸透しており、見る側もどこがどのように加筆されたのかなどが気にならず違和感もなく受け入れています

またAI絵の先進国のメーカーではすでにこの方法で企業イラストを制作しているという話を聞きます
AI生成に修正をするのが絵描きのメインのお仕事になっているようです
(これでギャランティーの面では安くなっているという話も聞きます)

しかし同人など商業以外の利用方法はいくらでも考えられそうです

③手描き(アナログ)もやってみる

デジタルネイティブの人はほとんど紙に描くという経験がないと思います
ですが紙に描かれた絵は世界に一点しかないという価値があります
すでにコミケなどのイベントで直筆色紙を頒布しているサークルも増えていて人気です
またヤフオクでは毎日のように手描きイラストが取引されています

この機会に画材を使ったことがない人はチャレンジしてみても良いかと思います

④手描き絵の資料として利用する

イラストを描く時イメージしたものに近い画像がネットで探してもなかなか見つからないことがあります

また、そもそもイメージ自体なかなか浮かばないということもあるでしょう

AIで生成するとイラストのヒントになる画像が見つかります

また自分が気づいていなかったパターンの方向性もあるのだと気づけます

手描きのアイディアとしてとても優秀です

例えば「チョーカー、赤い」
で生成(検索のように)すると
いろんな画像が出てきます

ここでヴァンパイアの方向性やロックの方向性、ゴシックの方向性などの可能性があることに気づきます
デザインも参考になります
あともう一つ、実は塗りの良いお手本になります



このようにまだまだ利用価値すら発展途上の状態ですが、良いアシストツールにできるかどうかも未知数でもあります



否定的な意見で止まってしまうとその先が見えませんが
そのような感情を一旦置いておいて、試行錯誤をしてみるのも良いかなと思います



2024/06/07
七瀬葵

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