仕事を辞めて4日ぐらい経った
とてもせいせいしている、というのが正直な感想である。
自分と向き合う時間も取れているし、精神科でもらったワークもそこそこだけど出来ている。好きな音楽を聴く時間もあるし、家に帰ってきて愚痴を吐きまくることも無くなった。
「水が合わない」という言葉があるが、本当にその言葉通りの職場だったんだなあ、と酷く痛感した。
何より、ゆーじさんとの時間をのんびりと過ごせている。
これは私にとってとても大事なことで、今は音楽をやるよりも、自分の人生に必要な、軸となるようなことなのだ。
彼は日々をとてもよく頑張って生きているし、私よりも精神的に強い。
そういう彼を見ていて、以前は「負けたくない」と力んでいたが、最近はただ彼に優しくありたい、ただ彼と仲良く過ごしたいと思うばかりである。
(もちろん2人とも人間なので、喧嘩もするし、お互いに不満をぶつけ合う時もあるが、
基本的には、お互いなんだかんだ離れられないし、とっても大好きだし、一緒に毎日過ごせて幸せだなあ、と思うのだ。)
仕事を辞めて変わったことといえば、空気の味がよく分かるようになったことも挙げられるかもしれない。
前は「今日こそ職場で笑われないようにしなきゃ」「今日は何時何分に職場を出て、次の職場の最寄駅に着くのが何分で〜…」と、ひたすらそれしか考えていなかったものだから、
走って、食べて、寝て、ゆーじさんと会話する暇もなく朝ごはんを食べて、仕事して、職場では顔だけで笑って、心は泥と血塗れになっていた。
今は、泥も血もすっかり溶けて無くなった。
代わりに、「ああ、冬ってこういう匂いがするもんだったよな」と、分かるようになった。
今日の夕飯何にしようかな?とも考えられるようになった。
あと、今回辞めた職場において、一番大きい学びになったのは、
「笑いにも種類がある」ということ。
私が今回辞めた職場というのは、…これは私の思い込みや勘違いも多分に含まれているだろうが、
「人を嘲笑って笑いを取る」
という空気に包まれていたように思う。
もちろん、漫画やドラマのような悪役がいたわけではない。職場の人たちの中にも善性はあったし、彼らを極悪人とまでは思わない。
しかし、まあこれは世界のどこででも見られる光景かもしれないが、
「普通か、普通でないか。」「良いことか、悪いことか。」
その基準だけで、全ての会話が進んでいくのだ。
そして、その基準からちょっとでも外れると「おかしいよそれ!」と、笑われてしまうのだ。
ーーー逆に、今お世話になっているもう一つの職場は、全く違う種類の笑いに包まれている。
「みんな忙しいね、クタクタだね」
という、労いのような笑いに包まれているのである。
その職場はとても忙しい現場で、皆が「どうしよう、終わらない〜!」と言いながら仕事をしているのだが、
誰もイライラせずに、「皆忙しくて大変だね〜」
ぐらいのテンションに収まっているのである。
これはすごいな、と思った。
人間としての態度についても、とても考えさせられた。
人に対して遠慮がなく、攻撃的でなんでもアリのコミュニケーションと、
忙しくてもピリピリせず、和を大事にして皆で気持ちを共有し合うコミュニケーション。
どちらが良いかと言ったら、私は後者を選ぶ。
良し悪しではなく、私はそっちの方が性に合っているからだ。
ーーこんな感じで、日々学んでいる。
今の目標は、在宅ワークを勝ち取ること(体力も気力もあまりないため)、
あとは精神科でもらったワークをちょこちょこやること、
ゆーじさんと仲良く過ごすこと。
これだけでも、幸せの種まきは出来ていける気がする。
読んでくれてありがとう。
あなたも本当に無理はしないでね。
識名巫女
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