「あなたのための短歌1首」書籍化企画
お知らせ(8月15日追記)
募集のお願いは、終了いたしました。「あなたのための短歌1首」が書かれた240通を超えるお手紙、ご提供ありがとうございました。
歌人の木下龍也さんが行う短歌の個人販売プロジェクト「あなたのための短歌1首」。その書籍化に向けて、木下さんに、これまでに購入されたみなさんへ下記のメールをお送りいただきました。メールが届かない方もいらしたようなので、ここでもご案内をします。
要点はこの4点です。
1、「あなたのための短歌1首」を書籍化する企画です。
2、ご購入者で協力いただける方は短歌を写真でお送りください。ご提供いただいたすべての方に1冊贈呈いたします。
3、書籍に個人情報は掲載されません。
4、本書の印税を著者の木下さんは受け取らず、書店で様々な歌集を購入して各地の学校等へ寄贈します。それらの詳細は公開されます。
【 ここから最後まで「木下龍也さんのメール」です】
お世話になっております。木下龍也です。
以前は「あなたのための短歌1首」をご購入いただき、ありがとうございました。
このたび、「あなたのための短歌1首」について、ナナロク社の村井さんより、『あなたのための短歌集』として書籍化の企画提案がありました。
下記にナナロク社からの詳細がございますので、すこしお時間をいただきますが、お読みいただければうれしいです。そのうえで、ご協力いただける方は、8月14日(土)の夜までにナナロク社へご連絡いただけますと幸いです。
もちろん、お手元にあるのはあなたのための短歌ですので、ご参加いただくのもいただかないのもお任せいたします。
よろしくお願いいたします。
木下龍也
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『あなたのための短歌集』刊行に際して
「あなたのための短歌一首」のご提供のお願いです。
●「あなたのための短歌1首」と書籍化企画について
歌人木下龍也による短歌の個人販売プロジェクト「あなたのための短歌1首」。購入者からの「お題」をもとに短歌をつくり、便箋に書いて封筒で送る。制作した短歌は作者のもとにも記録として残さず、公表をしない。短歌をどう使うかは購入者の自由。購入者による公表以外に、その歌が、世にでることはありません。2017年より始まり、「あなたのための短歌一首」から生まれた短歌は約700首です。
これらの全ては、これまで作品集に収録されることはありませんでした。
昨年、同プロジェクトを展示として公開した「あなたのための短歌展」(ナナロク社主催、2020年9月1日〜9月13日)で初めて、公表を前提に限定数を販売しました。展示期間中に制作された1日2首、計26首の短歌は、木下龍也著『天才による凡人のための短歌教室』の巻末にお題とともに収録されました。
展示中は連日お題から1首が生まれる場に同席し、その魅力にうたれ続けました。これまでの700首の短歌の一部でも、歌集として刊行ができないかと本書を企画しました。
木下さんにご提案したところ、購入された方からのご提供が集まればという前提と、刊行に際して「ひとつの条件」を提示されました。
● 木下龍也さんの条件「印税は受け取りません。」
<「あなたのための短歌1首」は購入者に短歌を送ることで完結しています。短歌の提供は購入者が判断する使用方法のひとつとしてよいと思うが、販売済の短歌から書籍化で新たに発生した利益を受け取りたくない。>
これが木下さんが提示された刊行に際してのたったひとつの条件でした。
とはいえ、印税分をナナロク社がもらうわけにもいきません。
● 印税分でいろいろな歌集を本屋さんで購入して、各地に贈呈します
本書の印税分を多様な歌集の購入にあて、短歌の読者を広げることにしました。詳細はこちらです。
更に具体的な方法は刊行前にあらためてご案内いたします。
1、印税額で「書店」にて「歌集」を定価で購入し、各地の学校、施設、店舗などに贈呈します。
2、歌集は定価販売をしている「新刊本」(古書ではない本のこと)を基本とします。購入する歌集の選書も木下龍也さんを中心に行いますが、書店員さんと相談するなど、本を選ぶ過程でも歌集への興味をひくようにしたいです。
3、贈呈の条件は、書籍の閲覧を無料で行うことを第一にします。
4、毎回、購入した書店、選んだ歌集、金額、贈呈先を小社サイトやSNSで公表します。
5、書籍には、紛失や後年の転売防止のため「木下龍也文庫」(仮)などの印をつけます。
6、贈呈先への送料ほか、歌集購入費以外の実費は、ナナロク社が負担します。
なお印税率は以下の条件を予定しています。
・初版印税7%(初版部数から関係者贈呈分等を抜いた販売用部数)
・増刷以降は印税10%
・電子書籍刊行の場合に発生した印税も加算
さて、ここからが、みなさんへのお願いとなります。
●「あなたのための短歌」ご提供のお願い
『あなたのための短歌集』の書籍化にあたり「あなたのための短歌1首」のご提供をお願いしております。下記をすべてお読みいただき、ご協力をいただける際はナナロク社までメールにてお送りください。
【送付先のメールアドレスと件名】※ツイッターでの受付を追記(8/6)
shop(*)nanarokusha.com (*)を@にかえてお送りください。
件名は「短歌提供について」でお願いします。
※shop(*)nanarokusha.comのメールが不調で、送信された方に不着の案内が来る現象があります。本日いただいた分は、翌15日午前10時までに必ず返信をいたします。その時点で返信がない場合は、以下のツイッターアカウントか、eigyou(*)nanarokusha.com までご連絡ください。
Twitterアカウント @nanarokusha に、ダイレクトメッセージでもお送りいただけます。
【募集にあたってのルール】
募集にあたって、以下の3点をお願いしております。
1、原則として「あなたのための短歌1首」の「購入者」のみです。
2、短歌作品は、必ず写真画像(スキャンもOK)にてお送りください。記載は誤りのおそれがあるため、画像のみとしました。
3、「お題(依頼内容)」のあらましをお送りください。何文字でも結構です。
【書籍収録作について】
本書掲載の短歌は約100首を予定しています。ご提供が100首を超えた場合、なるべく多くの収録を目指しますが、掲載ができない歌も出て参りますこと、ご了承くださいませ。掲載の有無は刊行前にお知らせをいたします。
【ご提供の全員に贈呈いたします】
今回、掲載の有無に関わらず、条件を満たす形で短歌をお送りいただいたすべての方に、御礼のお手紙とともに「本書1冊」を贈呈いたします。
【募集期間について】
募集期間を「8月14日夜」までといたしました。ご提供いただいてから土日祝を除く2日以内に確認のメールを差し上げます。
【確認のメールについて】
お名前と作品を確認後、「小社から」確認のメールを差し上げます。
【本書贈呈について】
書籍収録の有無に関わらず、ご提供いただいたすべての方に1冊を贈呈いたします。おひとりで複数の歌をご提供いただいた場合も、贈呈は1冊です。
【著作権について】
今回のご提供の有無に関わらず、短歌の著作権は木下龍也に帰属しています。
【収録歌の使用について】
本書の宣伝・販売促進の範疇や、メディアへの掲載などで、収録された作品を使用する場合がございます。ただし、提供者に許可のない形での、二次的商品への転用は行いません。
【匿名性について】 ※本稿記載にあたって追記
ご提供者のお名前は、ペンネームを含み記載をいたしません。
「お題」は、個人が特定される要素を伏せて作成いたします。
「短歌」は、掲載前に提供者への確認を必ず行います。特にお名前を「お題」とされている場合は、本人への確認をお願いする場合がございます。
以上です。
これらはあくまでも小社からのお願いであり、木下さんも冒頭で書かれているとおりご提供を推奨するものではございません。「あなたのための短歌1首」を手にされた選択肢のひとつとしてご理解ください。
みなさまにとって大切な歌であることに敬意をもって参ります。
最後までお読みくださりありがとうございました。
ナナロク社 村井光男
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