ジャシンダ首相に続け。悪質犯罪を模倣犯にしないために。

クライストチャーチで起きた、悲惨な恐ろしい事件から約2週間が過ぎた。

起きてしまったことを無かったことになんて出来ないから、前を向いていくしかない。


けど、心はそうも丈夫ではない。


そんななか、ニュージーランドのジャシンダ首相はリーダーとして、人間として素晴らしい考え方を持っている。


「目には目を」というようなことは決してなく、犯人よりも被害者へ意識を向ける態度が本当にあたたかい。

こんなひどい暴力事件を起こした犯人の居場所はここにはない。と述べて、クライストチャーチにある方々に平穏を取り戻し元気になってほしいと次々と行動している。



ジャシンダ首相の考え方で、わたしが最も響いたところがこれ。


「ニュージーランドは、その犯行を犯した男に何をも与えない。その名すらも。」


テロリストの目的のひとつに悪名を立てることがあるとし、決してその名を世に轟かすことに力を貸さないのだ。


そしてそれよりも、被害に遭った方々の思いを繋いで魂を生かしてあげようとする。




これは、あまりにも突然で悲惨な事件だった。


夢を閉ざされてしまった方。平和な日々を奪われてしまった方。

亡くなった方々だけでなく、その家族の方々のことを思うと本当に言葉が出てこない。



だけどジャシンダ首相はしっかりと被害に遭った方々に寄り添う。

被害に遭われた方々の名を呼び、その夢や希望を継いでいこうとする。





一方で、日本では、何か事件が起きると被害者よりも被疑者の家庭環境、幼少期や学生時代の様子などが明らかになってニュースでも放映される。


被疑者の過去なんて知ってどうするかなぁ?

家庭環境が複雑なら「片親だから、こんな犯罪犯すんだよ」

成績優秀だったなら「学生時代にいい子にしすぎてストレス溜まってたんじゃないの?」


…そんなことを言いたいんだろうか。


日本はだいすきだけど、事件たび耳にする、こんな話はキライ。

こんなことを話しても事件は解決しないし、1ミリも被害者の傷は癒えない。


マイナスな感情がマイナスな感情を呼んでるんだから、いい雰囲気にならないんだって気がついてほしい。



だからジャシンダ首相のスピーチを聴いて、心が震えた。文字どおり、震えた。


そして気がついたんだ。


日本は、こんなあたたかい愛があっても、どこかに隠れたままになっている、と。



きっと、日本のみんなだって、心にそんなあったかい愛を持ち合わせてる。


報道の仕方がそんなだから、ひとはそれに乗っかってしまって、あたたかい気持ちが隠れてしまっている。



わたしは、日本がだいすき。

だから、日本も、あたたかい気持ちをどんどん出していってほしい。


犯罪を起こした人物の背景なんかより、悲しくも被害に遭ってしまった方やその家族へ注意を払いたい。



凶悪犯罪は大きなニュースとなる。

犯人の名が知れわたる日本と、犯人に名を与えないニュージーランド。

真逆の方法で事件と向き合っている。



悪質犯罪を模倣犯にしないためには…

だいすきな日本でも、ニュージーランドの考え方を取り入れてほしいなと思った。



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