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読書記録

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#ジャックロンドン

2023年を読書でふりかえり

すっかり遅くなりましたが2023年を読書でふりかえり。去年は大当たりで、面白い本とたくさん出会えた1年でした。noteに感想を書けなかった本の中から特に印象に残った何冊かをご紹介。 ジャック・ロンドン 『マーティン・イーデン』 直立できる分厚さ。指の置き場がないくらい紙の端っこまでビッチリと文字で埋まったページ。これは読むのに時間がかかりそうだなあと、おっかなびっくり手に取ったのですが、なんのその。面白すぎて止まりません。一冊の本を読み切れるかどうかって、分厚さや物語の長

名作で繋がる縁と人生の幸福を問う『白い牙』

犬の血を引いた荒野に生きるオオカミの物語と聞いて、『ごんぎつね』みたいな感じかなあ?ちょっとこども向けかしら。それともオオカミが擬人化されて喋る『BEASTARS』みたいな感じかな?と思いつつ読み始めたのですが、みくびっていました!やはり名作と呼ばれている本は、食わず嫌いせずに一度は手に取ってみるものですね。 『白い牙』 ジャック・ロンドン 犬の血を1/4引く、北国の荒野で育ったオオカミ犬ホワイト・ファング。厳しい荒野を生き、そして人との出会いによって変わりゆく彼の瞳には