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【備忘録】植物の「図鑑」選び。脱線、失敗、系譜など。今、情報をまとめたりやっています。昔、育ててもらった編集者に教わったことも。

じぶんの「無知」と、「知りたい/わからない」と、「植物の特性」を紐で結んでいく作業をやっています。

無知(=わたし)が「学習者」であることを忘れてしまいやすい横道がいくつかあると気づきました。

・ボタニカルアート系
植物学者のクラテウアスのボタニカルアート(植物細密画)に惹かれると、脱線しやすい。
「学習」から「それを勉強しているじぶん(=陶酔。安吾が言う「ヨッパライ」)」に逸れていき、そこで気分モード(学習モードの野狐禅)に入ってしまいやすい。
アート系の亜種的なものも無数にあるのでしょうか。

・物語性
「バラ図譜」はジョセフィーヌ妃栽培のバラを描いた…という物語性を抜けば学習本としてもおそらく秀逸な図鑑だと思いました。
ほかのバラ図鑑と比較していないので、この本の冴えについて語る言葉がないのですが、今度比較してみます。

わたしは個人的には、野生種のバラのほうが興味があるのです。北半球に150~200種あるそうですから。


・実利情報的なものに意識がいく

食べられる、使えるなど。

学習者は葉ではなく花と果実でみたほうが理解しやすい感じ

葉は季節問わずずっと観察できるのですが、知識の量と、さらにみる感覚が研ぎ澄まされていないと難しいような気がします。

図鑑の写真では、サイズの違いなどがあるので、やはり、花びらの数など(花弁、がく片、雄しべ、雌しべ)の説明がされているのが、「学習者向き」だと感じています。
写真、図解だけに拠るのは危険で、文章(専門用語)に慣れることが必須。(これを避けられるコツがないか、結果的にバカルートをたどってみましたがダメでした。絶対に無理のようです。)

原寸図鑑を手に取ったことがないので、今度入手してみます。(わたしは本を買う予算を組んで時期でまとめて入手しています。次の予算で検討。)

「植物図鑑」という名の詩集が多くなっている。

このジャンルの走りって誰なのでしょうかね。
わたしは故・海野弘の仕事(作品)が好きなので、時間がまとまったら、趣味で、あのようにいろいろな資料の年表みたいなものを作ってみようかな。


わたしは昔ある時期に、山田詠美の一筆書きのような天才の作風(☚これ、誰の「表現」だったかな。中上健次の対談相手。島田雅彦だったかなぁ。)が快感で、とりつかれたように読んでいたことがあって、その時期、わたしに小説を書かせようとしてくれていた編集者の方から、「詠美が好きなら、そのおおもとのボールドウィンを読まないと」と教わりました。本(著者)が影響を受けている”おおもと”へ。そのコツをほかにもいろいろ教わりました。
そのクセがあって、わたしは植物でもおおもとだと思っている先生がいます。なので、いつか、ちゃんと読者になりたいです。本を持っているのですが(使ってもいるのですが)、今はまだ全然至りません。なのであまり積極的に紹介していませんが。いつかあざやかに紹介したいです。