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今年は夜行性になってみたい事情がある。夜に植物観察をしてみたい。ネムノキ。話が脱線してねむの木学園→吉行淳之介→モテとは。ミューズ、ファムファタール。。

この白濁した液はなんでしょうね? 

折れた茎からにじみ出ているのか、溶けた花弁? なのかちょっとわかりません。
夕方に花が開くというカラスウリ。去年そのことを知りまして、去年のうちにみてみたかったのですが、組んでしまっている日常ルーティンを崩す機会がなく。去年はみられなかったので、今年は夕方に植物をみに出る…を実践してみたいと思います。


ねむのきをはじめてよくよくみました。
「ねむのき」といえば、宮城まり子の「ねむの木学園」を思い浮かべます。

作家の吉行淳之介と交際していた宮城まり子は、吉行がネムノキが好きなので、学園名として採用したけれども、吉行がほんとうに好きなのはネムノキではなく…(植物の名前を失念しました…)と、吉行にとってのもうひとりの女性だった大塚英子が書いた本で読みました。大塚英子は「暗室」のモデルなのだそうです。吉行はもてる男性ですごいし、大塚英子は女性としてプロ感があってそれもまたすごい。

吉行の短編はずいぶん読みました。

作家はそういうふたつの目があるからモテてしまうのだろうなぁ。
没頭力としらけ力。

宮城まり子もブランド、吉行淳之介もブランド、大塚英子もブランド。
大塚英子は文化人バーのホステスで高い人気を誇っていた女性で、吉行淳之介と交際以前は既婚者である石原裕次郎と交際歴があったとのこと。大塚英子の本で読みました。
海外のアナイスニン、ガラ(画家のダリのファムファタール)、澁澤龍彦の矢川澄子、ピカソのバルドーの系譜ですかね。創作家の一時的なミューズ的女性って、雰囲気がありますね。

一時的なミューズは線が細い。一生涯のファムファタールは線が太い。
オノヨーコもガラも大人ですが、ミューズは少女。
わたしはどちらかというと、女性が引き連れている物語が好きなので、女性を主人公として読んでしまいます。(「ファムファタール」は男性側からの表現ですが、女性は男性を主役にしながら裏番長になれる感があるので、敢えてこの表現を採用して遊んでいます。)

ダリのドキュメンタリーを何本かみた(ホドロフスキーのドキュメンタリーに登場したダリもみた)のですが、ダリは好ましいですね。わたしは感性が少年というひとってとっても好きだなぁ。ナイーブさこそが男性の真骨頂。

ぴんぼけ…。

花盛りは終えていましたが、周辺にふわっと匂っていたので、鼻を近づけてみました。ネムノキの花の香はなかなか好ましいですね。


キツネノボタン?