ななの

共働き歴の長い病院薬剤師+鍵盤伝道師。薬と鍵盤と家族について日々考えています。

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最近の記事

誕生日プレゼントと愛の枯渇について

以前、夫婦関係における「幸せにするということ」について書いた。 https://note.com/nananoguchi/n/n8eaedb359b95 今日は、友人・知人との関係について考えたので書きます。 皆さんのまわりには、自分の誕生日が近づくとプレゼントを要求する人が一定の割合で存在しませんか? SNSに誕生日という個人情報を登録するのも、本人がOKなら自由。無事に歳を重ねて誕生日を迎えられることはありがたくめでたいこと。それは十分わかっている。 でも誕生日

    • 不登校と心臓

      我が家には不登校卒業生がいる。不登校は学校じゃないから卒業式もないし、何をもって終わったとするかは諸説あるとして、まあまあ卒業した状態なんじゃないかと思う。 卒業のカギは親にある。親が、本人を「心臓」であると認めること。不登校とかけて、心臓と解く。 ‥‥‥。 そのココロは「ペースが大切」です。ねづっちです!! 心臓を動かす筋肉(心筋)には「自動性」があり、神経を切断しても勝手に拍動を続ける。カエルの解剖実験のときはびっくりした。心臓だけ取り出しても動いてる。活き造りの

      • オリンピックと日本人と薬剤師

        2021年3月現在、今夏のオリンピック開催については賛否両論あるけど、少なくとも感染が拡がる欧米の国々にとっては、遠い国の日本でホッとした面もあるんじゃないかなと思う。 やってもやらなくても面倒。やるなら相当の覚悟が必要。几帳面必須。今回は、日本だからこそ、できるような気もする。 個人的には、無観客でもいいからとにかくアスリートの皆さんの実力を発揮する場が整えばいいんじゃないか、と最近思うようになった。中国のワクチンは困るが。 突然ですが、この状況を薬物治療の現場に置き

        • 子育ての棚卸しができない理由について

          年齢を重ね、子どもが大きくなり、何年かかけて人生の棚卸しをした。 でも子育ての棚卸しだけは、なぜか進まない。その理由を考えたので書きます。 夫まずは他人のせいにしたいので、夫の要因から。 子育てを遠巻きに見ている夫への不満はいっぱいあった。でも、何も言わずに母子家庭だと思って私が育てよう、と決意した。するとますます家庭内での彼の存在感はペラペラに。あとはご想像の通り。 この件について最近思うのは、自分のDNAを携えた命をこの世に存在させてしまったことに対する「責任感の

        誕生日プレゼントと愛の枯渇について

          誰かを幸せにするということについての考察

          プロポーズのとき「あなたを一生幸せにします」みたいなことを言うのが昔は定番だったけど、それってどんな意味があったのだろうか、ということについて考えたので書きます。 父は、初めて会った独身時代のダンナに対して、そう言う言葉(娘さんを一生幸せにします、的な)を求めていたようだ。男とは、妻を一生かけて幸せにするものだと。ダンナは実際には言わなかったと思う。 その後たくさんの時間が経過し、父が亡くなる時間に電車に乗ってたダンナは、ちょうどその瞬間に父に肩をポンポンとたたかれた気が

          誰かを幸せにするということについての考察

          操作しない勇気

          去年の自粛期間中、星野源さんは鍵盤楽器を独学でマスターした。 これは勇気づけられるエピソード! 最近、鍵盤楽器の置いてある部屋を片付けている。本業の仕事も忙しくなる一方だけど、少しずつ鍵盤の仕事も増やしたいというささやかな願望が私を動かす。 鍵盤人口を増やしたい。 星野源さんの次に、うちの家庭内から約1名様、増やそうじゃないの。独学で鍵盤やりたいと言いながら、さっぱり始めない我が子が、わくわくして始めたくなるような部屋作りをするぞ‥。 いけない、いけない。やるかどう

          操作しない勇気

          鍵盤

          大切なもの、鍵盤。 コロナでおうち時間が増え、鍵盤楽器を始める人が増えているらしい。 鍵盤って、大人になってからだと敷居が高いのに、最近は上手に弾けるようになる人もいてすごいなと思う。 どうして鍵盤が大切なのか、考えた。 ①白と黒の配置がいい。絶妙。 ②指が形を作って和音を弾く、指が覚える感じが好き。 ③音程が嘘をつかない。 ④なんだか落ち着く。 ⑤ひとりになれる。 もしかして、最後がいちばん大きいかも。鍵盤を通して自分を観察しているんだわ。

          子どものこと、続き。

          「ひきこもれ」という本を読んだ。秀逸。 ひきこもれ―ひとりの時間をもつということ (だいわ文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/447930066X/ref=cm_sw_r_cp_api_i_pW2lFbD6XSD5P 分断されない、ひとまとまりの時間を持つことの大切さ。全国の不登校ひきこもりの当事者や家族の皆さんに読んで欲しい。 その根底にあるのは限りない優しさと、自己と他者への寛大な眼差しだと思った。 ひとまとまりの時間を経験した者の強さ

          子どものこと、続き。

          家族のこと。子どもの人生。

          今日は家族のこと。まずは子ども。 私は女だから母親なのだけれど、子どもが生まれてから、子どもに関することは、私が決めていた。 予防接種や保育園の申し込みから、毎日の着るもの、食べるもの。甘やかすか、叱るかまで。全部。 仕事も家事も忙しかった。夫は関与せず。とにかく効率的にコスパ良く、目の前のことを済ませるだけで精一杯。段取りよく済ませるのが大事。 子どもがだんだん大きくなっても、その調子は変わらず、私が主導権を握っていた。 薬剤師という職業柄もあると思う。 あらか

          家族のこと。子どもの人生。

          誰かの役に立つということ

          久しぶりにお客さんとして薬局に行った。家族の薬をもらいに、処方箋を持って。 世の中の薬は膨大な数で、私の知識なんてほんの少し。薬剤師って名乗ると相手が構えて何も教えてくれなくなるので、それは絶対に言わない主義。申し訳ないけど、いろいろ参考になるので全部説明を聴く。 今日の薬剤師さんはとっても素敵な方で、本当に誠実に、親身に、いろいろ教えてくれた。窓口にはタブレットを置いている。それって安心感。自分でも意外だった。何となく、何も見ないでスラスラと答えられる人が優れていると思

          誰かの役に立つということ

          縁の下と自虐

          アンサング・シンデレラ、第1回、見た‥。 ふーん、薬剤師って、あんな風に描かれるのか。縁の下の力持ち的な。確かに「ありがとう」と言ってもらわなくてもまったく大丈夫なところはあるかも。というか、もう諦めてるよ。どうせ医者からは嫌われるって。実際、煙たがられてるしね、毎日毎日。 個人的には、調剤印に日付が入っていなくて心配した。処方箋の処理上、大丈夫なのか?お役人に怒られるんじゃないかな。ドラマだから、いいのか。 そういえば最近の私の誕生日、夫も子供も気付かずに過ぎた。我が

          縁の下と自虐

          薬ってやつ

          先日Twitterで「薬剤師は薬好きの変態」って流れてきて。おーっと、そうか、なるほど‥そうかもな、って思った。 薬剤師は、とにかく細かい人が多いかな。細かくないとやってられない商売。小さい錠剤の刻印の数字も、毎日読みまくり。1日1回なのか、2回なのかは、とてつもなく大きな違い。1錠と2錠も大違い。こんなに違うってこと、一般の人からは、なかなか理解されにくい。 医者とか看護師とかの現場ではね、そんなこと細かいこと何だよ、って雰囲気も、まぁある。だからこそ、変態的に細かい人

          薬ってやつ

          自己紹介

          はじめまして。 私の大切なものについて、順番に話します。 薬。 といってもヤバいやつではなく。いつも身近にあって、あんなに小さいのに、すごいやつ。みんなの期待を背負っている。 生み出した人、作る人、売る人、用意する人、飲む人、その家族。みんなに期待されて、世の中にある。 小さな一粒にたくさんの人の期待を背負って、身体の中に入る。期待通りの仕事をして、さりげなく出て行く。 たまに期待外れのことをしでかし、悪者扱いされる。場面も、量も、まわりがしっかり管理しないと予想

          自己紹介