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森林施業プランナーになってよかったこと_「お前は何者だ」に答えられる

森林施業プランナーという資格をとって良かったことの一つに「自分は何者かについて説明がしやすくなった」ということがあります。初めての人にも「どうもそういう役割があるらしい」ということで耳を傾けてくれたりします。


森林施業プランナーって?

林業という業界にもいろいろと資格がありますが、その一つに「森林施業プラナー」というものがあります。伐採や重機のオペレーターなど現場最前線に活かせる資格ではなく、黒子的な立ち位置の人が活かせる数少ない資格になります。
名のごとく、山を管理するプランを立て、森林所有者さんに提案し、現場部隊に引き継ぐまでを行います。林業の営業職とも言えます。

資格を取得するには1次、2次試験に合格する必要があり、1次試験は筆記試験、2次試験は実績をもとにした面接になります。知識、技術の習得と実践をもとにしたプレゼンなどのコミュニケーション能力が試される内容になっています。

資格を取ると何ができるの?

実は、この資格がなければできないという林業の仕事はありません。実際に、資格はないけど、プランナーとしての役割でゴリゴリ仕事している方もいます。ただ、会社レベルでいうとプランナー有資格者がいないと取れない仕事だったり、受けられない補助金があったりしますので、そういう意味では重宝されるように最近はなってきているのかもしれません。あくまで組織に属している中で活かせる資格です。
一方で試験に向けた勉強の中で、知識や技術を体系的に学べること、そして色々な研修に参加する機会を得ることができます。その中で様々な地域の林業について学べたり、またプラナー同士のコミュニティに参加できたりと、視野を広げられるチャンスを増やすきっかけを作ってくれます。

俺は事務員?なのか?

これまでは会社の上司に私の紹介をしてもらうとき、「事務員の〇〇です」と紹介してもらうことがありました。正直「なぬ?!俺は事務員?なのか?」と毎回モヤモヤした気持ちになっていました。どうも会社の中でも適切な言葉が見当たらなかったようですし、事務所でパタパタとPCを叩いているのでそういうイメージがあるのかもしれません。

それが、この森林施業プランナーという資格ができることで、社内だけでなく業界内にも新しい「言葉」と「イメージ」ができました。そして同業者間でもこの一言でどんな仕事をしている人間なのかを伝えることができるようになりました。
また初対面の森林所有者さんに対しても、現場には出てないが何かしらの技術を持っている人間らしいという入口を作れるようになり、「何者だお前」感が少なくなった気がします。

「一つカテゴリーを作った」、これが森林施業プランナーの良いところなのかもしれません。


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