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どうしたら、木を伐ることに集中できる環境をつくることが出来るのか

暴れ狂う舞台を準備する。

AI技術が進むと仕事が無くなるといわれているが、無くなるのは仕事だと思っていた”作業”であって、仕事は変わらずあり続けるのだと思う。
私が主にこなしている林業関係の事務はやればやるほど、誰でもできる作業だなこりゃと思う。

事務のそのほとんどが行政手続きになるのだが、これらはいたってパターン化(文章化)されているのでそれに沿って、ジャッジを下しパタパタとキーボードを叩けばよい。ただ、パターンが複雑で理解するまでに時間がかかるのが面倒なところ。

一方で山や地域を見てストーリを作り出し、所有者のモチベーションを引き出すことや、どうしたら安全に確実に早く伐倒ができるのかを考え抜き続けることは、とても生産的で”仕事”なのだと思う。

会社としてもこの”作業”にに人的資源や時間、お金を奪われたくはない。木を伐る仕事ならばずっと木を伐ることだけに集中していたいし、家具をつくる仕事ならばずっと作ることで頭の中をいっぱいにしておきたいのだと思う。

新潟県は新規参入の林業事業体が少ないのでは(エビデンスなし)と感じる。それには様々な原因があるのだと思うが、この行政関連の手続きのハードルが高くそして頼るところがないのも一つ原因にあると思う。

ただ、この行政手続きは会社ごとに行っていく必要はなく、地域で集約すればいい。そっちの方が現場からの情報の吸い上げも効率化できて行政へのフィードバックもやりやすくなる。

本業以外の部分で悩む時間をいかに減らして、誰かが暴れる狂う舞台を作れるかが今後の地域の林業や森林が活性化するかどうかの違いになってくると思う。

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