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【初心者投資家の読書(1)】資産運用超入門

お金を大きく増やしたい時には分散投資は避けるべきである。

初心者の率直な感想

記念すべき投資の勉強の第一歩に選んだのはこの本です。勉強を始めようと思い立った頃、立ち寄った書店でたまたま話題の本としてこの本が紹介されていました。

何から始めたらいいのかわからない、初学者向けの本という謳い文句の通り、初学者の私でもすんなりと内容が入ってくるわかりやすい一冊でした。

「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」、「複利効果」、「ETF」・「REIT」、「先物取引」など耳にしたことはあるけどよくわからなかった用語の解説。

「株式」・「債権」・「不動産」・「商品」・「投資信託」・「現預金(為替)」・「その他資産、デジタル資産など」といったそれぞれの金融商品にはどのようなリスクとリターンがあるのか、資産運用の仕組みから、それぞれにかかるコスト、資産運用で目指せる目標までを教えてくれます。

さらに初学者にも分かりやすいように「難易度」「リターン度」「リスク度」「ボラティリティ度」の4つの指標を設け、それぞれの指標を☆表示や数字で示してくれています。


資産運用には、株式、債権、投資信託、不動産、金、為替取引など数多くの種類があってそのなかから、いろいろな方法を小さく試してみて、その特性を理解すると、自分に合ったものを選べるようになるという示唆もこの本から得ることが出来ました。

各金融商品に関して詳しく紹介されている訳ではないので、この本1冊で何かを始められるという本ではないですが「投資」に関してまんべんなく初歩的な知識を学ぶことができるので、最初の1歩としてこの本を読むのはとても有益だと思いました。

この本のマイナスポイント

金利の原理・原則など経済の基礎的知識も丁寧に解説されているので、完全な初学者はいいが、逆に言えば完全な初学者以外は無駄だと思える箇所がある。


著者

泉 正人さん
ファイナンシャルアカデミーグループ代表、日本ファイナンシャルアカデミー株式会社代表取締役、一般社団法人金融学習協会理事長。日本初の商標登録サイトを立ち上げたあと、自らの経験から金融経済教育の必要性を感じて、2002年にファイナンシャルアカデミーを創立し、代表に就任する。身近な生活のお金から、会計、経済、資産運用に至るまで、独自の体系的なカリキュラムを構築。東京・大阪・ニューヨークでスクール運営を行う。義務教育では教わることのなかったお金との正しい付き合い方を伝えることを通じ、より多くの人に真に豊かで、ゆとりある人生を送ってもらうための金融経済教育の定着を目指している。

内容紹介(Amazonより)

「そろそろ本気でお金を増やしたい! でも、何からはじめればいいか、よくかわからない…」という方のための本です。資産運用と聞くと、「悠々自適のお金持ちがやっている」とか、「お金を失うギャンブルのような印象」とか、「証券会社の手続きが複雑で面倒そう」といったイメージを持つ人も多いかもしれません。
でも、それは間違ったイメージです。実際には、私たち普通の人がかんたんに実践できる方法があり、その環境も整っています。お金持ちでなくても、忙しい人でも、手軽にスタートすることができます。
方法さえマスターできれば、夢や目標をかなえたり、老後にゆとりを持って暮らしたりするための資産を自分でつくることができ、社会の状況に左右されることなく、自分の人生を自由に設計できるようになるのです!


勉強メモ

資産運用には2つの意味がある。
1.「資産形成」:お金を運用し、増やす
2.「資産保全」:お金を運用して減らさないように守る
収入には2種類がある。
フロー収入=自分の労働でお金をもらう
ストック収入=資産によってお金をもらう

急に働けなくなるリスクなどを考慮すると、両方ともから収入を得ることが大事。
資産運用に欠かせない5つのキーワード
①「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」
「インカムゲイン」とは、ある資産の保有によって継続、安定して受け取ることができる収入。銀行預金の利息、株式投資の配当金、投資信託の分配金、不動産投資の家賃収入など。
「キャピタルゲイン」とは、保有資産の売却の際の売却益。デイトレーダーのように安い時に買って、高くなったところで売却する場合に得られる収益のこと。1回の売買につき、1度しか得ることが出来ない。

②複利効果
「複利」とは、投資の元本とそこから生まれる利息を合わせて再び投資を行うこと。例えば、元本200万円を利回り10%で運用すると、1年後に220万円になる。翌年、その220万円を新たな元本として、全額再投資すると、2年後には242万円になっている。

③分散投資A:資産の分散
基本的な資産の分散は、資産を「国内株式」「国内債権(預貯金)」「外国株式」「外国債権」「不動産」の5つに分けることが考えられる。

④分散投資B:時間の分散

⑤長期投資:時間は味方になる!
「現物取引」「先物取引」
現物取引は普段私たちが物を購入している時と同じ取引のこと。一方で、先物取引は将来のあらかじめ定められた期日に、特定の商品を、現時点で取り決めた価格(先物取引相場価格)で売買することを約束する取引のこと。
「ETF」=上場している投資信託。
「REIT(リート)」=マンションやオフィスビルなど不動産で構成。家賃などの賃料収入や売却益を投資家に分配する不動産投資信託。
「J-REIT」日本で上場している不動産投資信託
ボラティリティ=「価格変動の度合い」
「ボラティリティが大きい」という文言はその商品の価格変動が大きいという意味。

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