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【超抜粋シリーズ】(目次21-30)書籍『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』のポイントを抽出してみました

いろいろ興味の幅が広すぎて読書の時間がなかなか捻出できない方、
書籍を購入する前に立ち読みならぬ、座り読み?で少しだけ読んでみたい方、
などなどにお勧めしたい【超抜粋シリーズ】です。

今回は、
書籍『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』

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さあ、始まり、始まり。
=== 超抜粋(始まり) ===

21|目標を立てよう

人生には「大きな意義」と「小さな意義」がある

私たちはいつも自分のことを簡潔な言葉でまとめようとする。

「自分は誰か」という問いに、きちんとした答えを出そうとあまり深刻に悩みすぎないほうがいい。そう簡単に応えの出る問題ではない。考えてみても時間の無駄なのだ。

「人生の意義」の答を見つけようとするときには、まず「人生の大きな意義」と「人生の小さな意義」を区別して考えよう。

「人生の大きな意義」を見つけるには、「私たちはなぜこの世に生まれてきたのか?」「私たちはなぜ存在するのか?」「そもそも、この世とは何か?」という問いの答を探さなくてはならない。
「人生の大きな意義」の答えを探すのはやめたほうがいい。時間を無駄にするだけだ。

だが、それに対して、「人生の小さな意義」の答えを見つけるのは大事だ。
「人生の小さな意義」とは、あなたの個人的な目標や、あなたが意欲的になれることや、あなたがすべきことを意味する。個人的な目標がなければよい人生にはならない。

目標を必ず達成できるとは限らないが、はじめから目標そのものがなければ何も達成できない。「人生の目標」の意味はきわめて大きい。

人が幸せを感じるかどうかは所得の額によって決まるのではなく、目標を達成できたかどうかで決まるのである。人生の目標がお金以外の場合でも、同じような傾向が確認されている。

どうして、「目標」がこれほど大きな意味を持つのだろう?
答えは明確だ。なぜなら、目標を持っている人は、持っていない人より、目標達成のために努力しようとするからだ。それに、目標があれば、正しい決断を下しやすくなる。

人生には、無数の分かれ道がある。分岐点に差しかかるたびに、そのときの気分でどちらに進むか決めてもいいだろうが、目標があれば、それに適した道を選ぶことができる。

だから、人生の目標は持ったほうがいい。ただ目標を立てるときに気を付けなければならないこともある。
ノーベル賞受賞者のダニエル・カーネマンが指摘しているように、「達成困難な目標を立てている人は人生に不満を感じるもの」だからだ。

それから、目標はわざと少し曖昧にしておいたほうがいい(たとえば「億万長者になる」ではなく「裕福になる」というように)。
目標を達成できればそれに越したことはないが、たとえ達成できなくても、目標が曖昧なら、(少なくとも部分的には)目標に達成したと思うこともできるからだ。あなたが意識してそう思い込もうとしなくても、おそらくあなたの脳は自然にそう解釈してくれるだろう。

大事なのは、少しでも早くどこかにたどり着くことではない。自分がどこに向かっているかをきちんと把握しておくことだ。

22|思い出づくりよりも、いまを大切にしよう

人生はアルバムとは違うわけ

「体験している私」と「思い出している私」

「ピーク・エンドの法則」
何かを体験したとき、おもに私たちの記憶に残るのは、その出来事の一番印象深い「ピーク」部分と、その「終わり」だけなのだ。それ以外のことは、ほぼ記憶に残らない。

「持続の軽視」
体験する出来事の「長さ」さえ、脳の認識には影響を与えない。

「短期間」に集中して得られる喜びを過大評価し、「長期」にわたって手に入る静かで平穏な喜びを過小評価しがち。

本当に充実した人生を送りたいか、それともアルバムだけを充実させたいか。

23|「現在」を楽しもう

「経験」は「記憶」よりも価値がある

私たちは「記憶の価値」を過大評価し、「いまの経験の価値」を過小評価している。

私たちの脳は、私たちが意識しないままに、「過去、現在、未来」と、時間の3つのレベルすべてにかかわっている。難しいのは、どのレベルに焦点を定めるかだ。
私は折に触れて「長期的な計画を立てること」をおすすめしたい。そして計画ができたら、そのうちの「いま」だけに完全に意識を集中させよう。
「未来の思い出」より、「いま現在の経験」を存分に楽しもう。

経験を「記憶の口座」への入金作業にするのはやめよう。人生最後の日にはその口座はどのみち消えてしまうのだから。

24|本当の自分を知ろう

あなたの「自分像」が間違っている理由

脳は、ひとつひとつの出来事をどのようにより合わせて、記憶をつくり出すのだろうか?そのポイントは「ストーリー」だ。

脳は、ひとつひとつの出来事をつなげて、コンパクトで筋の通った、因果関係のはっきりした「ストーリー」に仕立て上げる。

記憶の「ストーリー」にリアリティが欠けていると、大きな問題が起きる。

まず、私たちが変化するスピードは、自分で思っているよりずっと速い。

ふたつ目は、頭の中の「ストーリー」のせいで、人生が実際より「計画可能なもの」に見えてしまうからだ。
私たちの人生は、私たちが思うよりずっと、偶然に左右されている。

3つ目は、頭の中で「ストーリー」をつくりあげると、起きたことに対して何か特別な意味づけをしたり、背後の事情や言い訳を考えたりして、個々の事実をありのままに評価することが難しくなってしまうからだ。人間は、言い訳をすると、失敗から学べなくなってしまう。

そして4つ目は、私たちは「実際の自分」より優秀で、美しく、頭がよく、成功した自分像をつくりあげがちだからだ。

25|死よりも、人生について考えよう

人生最後のときに思いをめぐらせても意味がない理由

死の直前にどう感じるかは「それまでの人生とはまったく無関係」なのだ。
だから、死ぬときのことを考えてみても何もならないし、死の瞬間についてばかり考えていたら、よい人生を過ごすことから意識がそれるだけだ。

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