見出し画像

(MyGO回想2つめ)下っ端マネージャーと潜在表明




~前回の回想(9月)の振り返り~

2ndライブの1時間でMyGOの沼に落ちた自分。起きた後と寝る前にMyGOを聞くのが当たり前になってて、MyGOにハマる前の生活を既に忘れそうになっていた。
2022年の9月はMyGO 2ndの勢いそのままにイケイケのパリピッピで新卒社会人生活を謳歌していた。(研修中で何も責任がなかったので。)

はじめてのプロジェクト配属

10月、新人研修期間が終わってプロジェクトに配属されることになって雲行きが怪しくなる。

なぜかIT系のプロマネに任命されたが、、、、これがヤバかった。
システムの全体像も理解してないド新人にマネジメントの裁量を渡すなという話ではあるし、そもそも仕様書も設計書も何もなくて誰も全貌が見えてない状態だった。まぁプロトタイプに毛を生やしながら惰性で商用開発に入ったやつなのである意味当然かも…。

ビジネス用語で「QCD(質、コスト、期限)」という言葉がある。3つのうちのどれかを取るには他のどれかが犠牲になるよ〜っていう言葉なのだけど、このプロジェクトはQもCもDも完全に固定されていた。つまり、「全てを〇〇日までに作れ。気合で。」という精神論で成り立っていた。
なので、プロジェクトは当然炎上中。

炎上中のプロジェクトのマネージャーは往々にして敵を作りやすい。誰かを立てると誰かに割を食わせることになる板挟みの状態が、下っ端マネージャーには耐え難かった。


9月までは多少の課題は時間とパワーで解決👊👊👊できていたので、10月に状況が一変したことを周りには話せていなかった。先月と同様にパワープレイで乗り切れそうだという過信があったので。
今思うと入社後半年までに人の頼り方を覚えとくんだったな、と………。

たぶんモチベーショングラフを書いたら10月はジェットコースターみたいに下がっていると思う。
まるで呪術廻戦の最強キャラ・五条悟の必殺技「無量空処」を食らいながら仕事をしているような感覚だった。ド新人が捌ける情報量を遥かに超えていた。

悩み事を人と比べていた時期

でも、そうは言っても自分の職場は法でガチガチに守られているので、稼働時間にはかなりホワイトだった。終電帰宅も社内泊もないし、ハラスメントもない。


だからこそ、周りの人には辛さを相談しにくかった。
身の周りには自分以上に仕事と責任を負っている先輩ばかりで、学生時代の友人は衣食住を満足できない職場にいたり心を壊してダウンしたりしていた。
SNSを見たらもっとひどい現状と戦っている方々がいっぱい見つかった。

「周りと比べたら自分の悩みなんて大したことないのでは…。自分が弱いから悩んでいるだけ?」
そう思って、なおさら声を出せなくなっていった。

3rdライブの潜在表明

そうして藻搔きながら迎えた3rdライブ。
上でこんなことを書いてはいるけど、3rdは頭を空っぽにしてフツーに楽しんでた。

影色舞のクラップとワイパーがHHPを踏襲していて、「同じ一夜のパーティーでもMyGOのパーティーは現実からの逃避行なんだなぁ」と思ったり、猛独好きだ…になったり、冒頭名無声の歌い出しで足元の冷気が張り詰めるような感覚を味わったり、それはもうありったけのMyGOを体感していた。

そのままの流れで、ラストのMC。
曲の前の語りを聞いて、10月11月の苦労がフラッシュバックした。
正直1Aのポエトリーはあまり聞き取れなかったけど、1サビの「太陽にあぶり出される」の歌詞は聞き取れて、そこで迷星叫が踏襲されていることが薄っすら分かった。明るさの象徴を良く思っていない歌詞がMyGOらしくて良いなと。

帰って暫くワンコーラス動画やフルコーラス動画を観るうち、潜在表明の歌詞が自分の中に浸透していった。
今更深くは書かないけど、上に書いたような苦境や挫折を潜在表明が少しずつ癒やしてくれるようになった。

迷星叫との対比

ここでは2024年時点の今の自分が思っていることを書く。※過去回想じゃないよ

はなやぎに馴染めない、燻ぶっている自分。
迷星叫は、「彷徨っている自分を見つけてくれない社会」をテーマにした歌。
対して潜在表明では、「彷徨っている自分に当たった焦点からの自衛」を歌っているように思う。

迷星叫では社会に対して自分の存在証明ができていなくて、そんな浮いている自分を、空に浮かぶ星屑に見立てている。そんな誰も見向きしてくれない自分の横にMyGOは寄り添ってくれる。

対して潜在表明では、社会に自分の存在を認知されてしまっている。逃げも隠れもできない場に立ってしまった状況を、「地」になぞらえた比喩で表している。

もしこの時点で自分らしさを確立できていたら「歌いましょう鳴らしましょう」のように自律的に音楽に声を乗せることができるはず。でも、潜在表明では自分の外側と内側が噛み合っていない。なので、声を抱えることしかできない。


MyGOの曲が実感を伴う理由

潜在表明は、挫折を味わった人間にMyGOが寄り添うための歌なのだと思う。
挫折した人に寄り添ったとき、もしMyGOが口だけ人間だった場合は「綺麗事」にしかならない。苦労したことがない人間に「何とかなるさ」と言われても、「ナメとんのか」としかならない。
なので、メタ的なことを書くと、挫折した人間に寄り添うためには、MyGOの挫折を本人に見せる必要がある。


こう書けば思い当たる節があるはずで、アニメでMyGOメンバーは一度ならず二度も傷を負った。これを見てからMyGOの曲を振り返ると、歌詞に実感が伴ってくる。アニメMyGOは現実の人間を救うために描かれた側面もあったのではないか?と思う。

潜在表明以外も同様に、MyGO本人の生き様に準えた曲が多数リリースされている。それらの曲それぞれがMyGOのコンテキストと繋がっているため、実感を伴ってファンを救うのだと思う。


おわり

2ndから3rdまでの間に仕事の状況が悪化したことをMyGOが救ってくれたよ、ってことが書きたかったのに、途中から別の話題を差し込んでしまった。できれば別のnoteとして書きたかった………。
次書くとしたら4thのnoteになるのかなぁと。ライブ前とかライブ後のタイミングで書きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?