母親に連れて行かされた宗教の合宿
峠の釜めしを見るたびに思い出す、母に連れられた宗教合宿
母親が入信してる宗教
キリスト教系やH価学会とかK福の科学のようにポピュラーな新興宗教でもないけれど、今一番叩かれていると言って差し支えのない大物政治家とかが信者にいる小さくはない宗教に私が生まれる前から、入っているわけですよ。
私は自分に害がなければゾロアスター教とかに入信しても何も思わないのですが、宗教絡みに足が遠のくエピソードがありました。
中学一年の夏休み
信者の子供が集まるセミナー合宿が、山の中の教団保有の施設で夏休みに2泊で行われるんです。親とは別々の場所に行かされて、若い信者の人たちが10人くらいの子ども達を3人位で面倒を見る班が沢山作られるシステムでした。
この時2年ぶり位の参加だったんですが、元々冷めているタイプだった上にあまり共感する点も自分には無くて、遠くの山奥に連れて行かれるのが怠かったと、記憶しています。
合宿の内容
内容自体は正直あまり記憶していない部分も多いのですが、山奥の大自然で課外学習みたいな事や、宗教で使われている本を読まされた記憶はありますが基本的には平和な共同生活でした。
教祖の講演
合宿の内容的には適当にやり過してどうでも良く終われると思いましたが、二日目の夜一大イベントである教祖の講演があるんです。
個人的には響かない講演だったのですが、周りの人たち皆泣いてるんですよね。世話役の人含めて。
この時本当に怖かったんです。泣けない自分が悪いんじゃないかと同調圧力に殺されそうになりました。
「初めて来たけど、こんなに感動するなんて」
近くに座ってた同じ班の子がそんな事言って、何も感じない自分からクソ何じゃないかなと感じ、無理矢理泣いてみようとして見ましたが、無理だった事を鮮明に記憶しています。
講演の後、子ども達が志願制で壇上に上がって泣きながら、今までの自分はこんなに駄目だったので、変わりたいですみたいな誓いを立てるお約束のイベントがあるのですが、
(怖いよこれ宗教でコイツら洗脳されてるんじゃないか)
と強く思ったのですが、コレ宗教の合宿だよと自分にツッコミを入れていました。
教祖と握手問題
誓いを立てるイベントの後講演が終わり、退場する訳ですが、真ん中に花道がありゆっくり握手しながら退場するんです。
当然群がるわけですよ、ラッシュ時の田園都市線。今だと蜜ですってレベルじゃなく混むのです。
その時は怖くなって仕方なかったので、私は席に留まっていました。そんな子ども私くらいだったと思います。
そうしていると世話役の人に話しかけられました。
「なんで行かないの?」
行くことが当たり前と考える人にとってごく当たり前の感想だと思います。
「昔握手して貰ったことあるからいいです」
と回答しました。
すると今回も行かなきゃ駄目なのよといわれて背中を叩かれました。
これがトラウマなんですよね私。自分と違う思想の人間に、何かを押し付けることの恐怖をここで抱えました。
仕方なく握手列に並び、やり過ごしましたが。なんでこんな列に並ぶのかも、叩かれる理由も未だに理解できません。
合宿終了
怖がりつつもなんとか翌日の昼前を迎えて何とか開放されました。この時峠の釜めしを貰えるので、私にとって峠の釜めしを見るとこの出来事をどうしても思い出しますが、美味しい駅弁です。
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