カミングアウトするということ
先日、大きな話題にもなった、
勝間和代さんのカミングアウト。
記事読まれましたか？
同性を愛するということ 勝間和代のカミングアウト https://www.buzzfeed.com/jp/daisukefuruta/katsuma-masuhara?utm_term=.cmy4nXBvw
その中に、こんな言葉が書かれていた。
“私は同性を好きだって、わざわざ公表をしないといけないって、本当は変ですよね。私は左利きですって、いちいち公表しないのと一緒で。でも、LGBTのカミングアウトには勇気がいる。それこそが、偏見や差別が残っている証です。”
私は、正直この言葉にハッとさせられた…
今まで、
LGBTQ+の理解が広まって、
みんなが普通にカミングアウトできて、
それが普通に受け入れられたら良いのに。
と、思ってた。
でも、たしかに言われてみたら、
そもそも、何故”カミングアウト”という儀式的なステップが存在しなきゃいけないんだろう、と紋々と思う。
以前、私はカナダのトロントで暮らしていた。トロントは、世界でも有数のLGBTQ+当事者が住みやすい街だと聞いたことがある。
私が働いていたオフィスにも、多く居た。
思い返してみると、確かにわざわざ当事者が、
「ゲイなんだよね〜」なんて告白はしないし、
周りも特に聞かない。
でも、恋バナ的な話が始まると、
「すごく素敵な男の子に会ったの！」
と男の子が話すし、周りも
「良いじゃない！で、進展ありそうなの？」
と、ごく当たり前に返す。
トロント全体でそういう環境になってるかは、正直分からないけど、確かに私が働いていたオフィスではそうだった。
わざわざ公表なんて儀式はない。
私自身の話をしようと思う。
私は、「いつ話を聞いても、ななみには彼氏がない」と、まあまあ友人間では有名で、長年の付き合いのメンバーで女子会をしても、私だけ恋バナを飛ばされることは、お決まりコースとなってきている。
彼氏は今までに居たことはあるし、
そこそこ波瀾万丈な経験もしてきた。
でも確かに、常に”彼氏”やら”好きな人”がいるタイプではないし、以前のお付き合いの記憶は遠のいている…。(あれ、いつだっけ…？)
そうすると、聞かれる言葉がある。
「つまりさ…そういうこと？」
これは、以下を聞く言葉。
「つまり、男じゃなくて、女が好きとかそういうこと？」
正直、最近になって、よく聞かれる。
私は、聞かれたらいつもこう答えている。
「わからない、かなぁ。」
これを言うと、ほとんどの場合、
相手の顔がガラッと変わるのを感じる。
驚きというか、一歩下がるというか。
私の場合、
自分自身の今の性に疑問をもっている
LGBT”Q”(questioning)の ”分からない”
ではない。
自分は体も心も女で、
恋愛対象として見てるのは、体も心も男だと、
思っている。
これまでに、女の人を恋愛対象として好きになったこともない。
でもそれは、
生まれてきてから、”そういうもの”と刷り込みのような環境の中で育ち、これまで疑問を抱くこともなく育ってきただけ、と思っている。
“分かったつもり”でいるだけだと。
明日出会った女の人が、ものすごく魅力的で、
もしかしたら何か雷が落ちるようなことが
起こるかもしれない。
そんなの、誰に分かるんだろう？
自分にはそんな雷が落ちないって、なんで言い切れるんだろう？
だから、
「(未来のことは)分からない」
と答えている。
私は性に関して悩んでない。
だから、すごく軽くそういう返答ができる。
今こうやって書くことができている。
それでも、一歩下がる相手の反応にショックを受けることがある。
悩んで悩んで、それで勇気を出してカミングアウトしても受け入れてもらえない辛さ。
悩んで悩んで、カミングアウトしないと理解してもらえない辛さ。
そもそも悩んでしまう環境。
13人に1人がLGBTQ+だと言われている現代。
左利きの人やAB型の人と変わらない割合。
色んな思考があって当たり前。
当たり前が当たり前になるように、
今こそ。
Happy Pride Month!
2018.06.01. Nanamin
—-
ちなみに、なぜ私は恋愛事が盛んじゃないのかというと、正直なところ「意識的にセーブしてきた。」というのが大きい。(もちろん、相手にされないというのもあるだろうけど)
好きな人ができたら、相手に関することの優先度をあげちゃう恋愛気質を自分で理解してて。
でも、やりたいことが沢山出てきたくらいから、そんな風に人生振り回しちゃダメだって思って、ドライな自分を演じ始めた。そしたら、それが染み付いちゃった。
もう28歳になった今、ちゃんと仕事も恋愛も両立させていきたい。そう思う。
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