進路

受験はしておいた方がいいと思う。


「とりあえず~しておいた方がいいと思うよ」
っていう言い方好きではないんだけど、根拠があるならいいと思っていて。

だからあえてタイトルのように
「受験はしておいた方がいいと思う」って書いた。

受験するかしないかで迷ってる高校2年生。
高校3年生でもまだ迷ってる子もいるかもしれない。

しかもバイトをメインにするわけではなく
「自己実現」のために進学しないでおこうと思っている人。

そんな人に読んでほしくて書くけど、これを読んだあと
「なんでそうやって決めつけるの?」とか
「とりあえず大学行くなんておかしいでしょ」って言っちゃう人、
今回は読まない方がいいように思うのでブラウザを閉じてください。

1.大学に行かないということは「親の保護」から外れるということ。

「保険料」とか「扶養」とかいう言葉聞いたことありますか?
高校生・大学生(年収による)には縁のない言葉かもしれない。

年金の積み立てだったり、国民健康保険料だったり。
学生をやめるということは、学生であるがゆえに
今まで「免除」だったり「安く」親が払っていたものが
全部自分に降りかかってくるものだと思ってほしい。

それが「扶養から外れる」ということです。

学生の間に所得税払ってる子もいるけど、
それは年間103?万以上の収入があってのこと。決して簡単じゃない。

「自己実現のために大学に行かない」というのは、
きれいに聞こえるけど、お金の面で相当リスキーだと思います。

2.「中卒で起業」「高卒で社長」というのは結果論

「中卒」「高卒」というのはあくまで肩書であり、
成功したからこそ「後から言われる」肩書だと思います。

大半の人が高校を出たりしている中、自分は起業をする。
学んでないが故の苦労も今そうやって言われている人たちにはあると思います。

だから、「今」そうやって有名になっている人たちは
それを乗り越えたうえでの今の結果だから、
もしそういう人たちに憧れて、ということであればもう一度考えてみて。

通信制とかいろんな制度が整っているのは確かだけど、
あくまで相当の泥臭い努力はしているはず。それを考えてみてください。

3.学生に与えられた時間は有限なようで、使い方次第では増やせる

「学生」って肩書は最強だと、いつも思います。
時間はあるし、保険料を支払う必要はないし、好きな時にバイトができる。

これが学生ではなくなると、
「扶養外れたから払うべきものを払わないといけないから働く」
「自己実現に充てるために働く」

どうしても働くことが先行してしまい、
「自己実現」のために充てられる時間は多くないのかなと思います。

当然自己実現に向けての資金・環境・人が整っているなら話は別ですが。

もし、家庭経済的に「大学に行くことができる状態」なのであれば、
「大学に学びに」行かなくても、
「仲間を作る」「事業を作る」ために行ってもいいんじゃないかなと。

「休学」なんていう素晴らしい制度があるのですから、
フル活用しましょう。その方が建設的だと思います。


4.最後に

今は「多様性」「認め合おう」という風潮があります。
もちろん認め合うことも大事だし、多様性も大事。

だけど、「みんなと同じような道を歩まない」ことが
必ずしもアイデンティティであるとは限らないし、
すべてがいい結果につながるとは私は思えない。

その時その時の自分の環境・目標に合わせた進路設定ができるといいなと。

またとりあえず大学に行く、大学に行かない、という意思決定ではなく、自己実現のための環境はすでにあるのか、あるなら使う、ないなら四年間で作る、のような目的意識のある意思決定が出来る子達が増えていけばいいなぁと思います。

学校の先生の中には、そういったことを教えていない方も多いかもしれませんね。

だけどわたしはいろんなことを考え、いろんな子に接しましたが、やはり行ける環境にあるのなら、私は大学に行った方がいいと思います。


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