木炭画『冷たい恋人』 について。
(以下、メモからのコピペ。)
試験を目前に控えた真冬の美術予備校で、モチーフとしてアトリエに設置される前に廊下の隅に置かれていた二体の石膏像。それは偶然にも、「一方的にすり寄るヘルメスとそれに見向きもしないパジャント」に見えた。何かしらの事情を抱えた恋人同士のような哀愁を感じた自分は、マフラーを二体の首に巻き付け、それを写真に収めた。
ナーヴァスな環境下で偶然生まれた恋愛ドラマのような光景が、自分が心の奥底で求めていた何か、あるいは今では思い出せなくなった記憶の一部と