奈波純

自分の絵について。たまに本のこと。

奈波純

自分の絵について。たまに本のこと。

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映画『式日』。妄想の世界に生きる“彼女”とその浮世離れした生活に巻き込まれる“カントク”。二人の絶妙な距離感が時によって親子にも恋人にも見えて、ビル内での生活やお出かけ先での二人のやりとりの微笑ましさと、日が進むにつれて幻想的な毎日が脅かされていく不穏さのバランスが、最高だった。

    • iPhoneの画像さえあれば確実に実物に近い/客観的な絵が描ける中で、自分が一方的に好きな人を(写真を持っていないが故に)うろ覚えのイメージだけで描く楽しさ。

      • 中ザワヒデキの『現代美術史 日本篇』のchapter7のcパートを読んでる時に、たまたま大学から借りた『スーパーフラット』も手元にあったから、一時中断してそっち読んでた。タイミング良し。

        • 木炭画『冷たい恋人』 について。

           (以下、メモからのコピペ。)  試験を目前に控えた真冬の美術予備校で、モチーフとしてアトリエに設置される前に廊下の隅に置かれていた二体の石膏像。それは偶然にも、「一方的にすり寄るヘルメスとそれに見向きもしないパジャント」に見えた。何かしらの事情を抱えた恋人同士のような哀愁を感じた自分は、マフラーを二体の首に巻き付け、それを写真に収めた。  ナーヴァスな環境下で偶然生まれた恋愛ドラマのような光景が、自分が心の奥底で求めていた何か、あるいは今では思い出せなくなった記憶の一部と

        映画『式日』。妄想の世界に生きる“彼女”とその浮世離れした生活に巻き込まれる“カントク”。二人の絶妙な距離感が時によって親子にも恋人にも見えて、ビル内での生活やお出かけ先での二人のやりとりの微笑ましさと、日が進むにつれて幻想的な毎日が脅かされていく不穏さのバランスが、最高だった。

        • iPhoneの画像さえあれば確実に実物に近い/客観的な絵が描ける中で、自分が一方的に好きな人を(写真を持っていないが故に)うろ覚えのイメージだけで描く楽しさ。

        • 中ザワヒデキの『現代美術史 日本篇』のchapter7のcパートを読んでる時に、たまたま大学から借りた『スーパーフラット』も手元にあったから、一時中断してそっち読んでた。タイミング良し。

        • 木炭画『冷たい恋人』 について。

          『心願の国』を読んで、原民喜のwikiと『夏の花』を読んでから昼寝して、目が覚めて枕元を見たら、ベンヤミンの『複製技術時代の芸術』があって、その編集解説に原民喜の妻の弟の名前があった。 『夜は短し歩けよ乙女』の古本市の神の台詞を思い出した。

          『心願の国』を読んで、原民喜のwikiと『夏の花』を読んでから昼寝して、目が覚めて枕元を見たら、ベンヤミンの『複製技術時代の芸術』があって、その編集解説に原民喜の妻の弟の名前があった。 『夜は短し歩けよ乙女』の古本市の神の台詞を思い出した。

          この“手の絵”について。

           奈波純です。noteで最初の記事を書きます。絵を描いていく上で、自分の作品についてきちんと文章で説明できるようにする為に始めました。上手くいくかは分かりませんが、今回は私がつい先程、X/Twitterに投稿した、「ノイローゼ気味で描いた これはもう二度と会えない人の手」について説明します。  どんな状況で描いていたか。  3月に入って以来、受験の挫折や人間関係のトラブルが重なり、酒浸りの日々が続いていた中で、ドラッグストアで買った市販薬を水の代わりにストロング系の缶チュ

          この“手の絵”について。