見出し画像

アニメ「推しの子」第13話「伝言ゲーム」感想

脚本家の立場というものが浮き彫りになる回でしたね。

舞台の脚本作るまで、原作者との間に多くの人を挟むって知らなかったです。

原作者→サブ担当編集→担当編集→ライツ→制作orプロデューサー→脚本家マネージャー→脚本家

それにしても伝言ゲームしすぎでは?と思ってしまう。全員リモート参加で意見出し合う形の方が齟齬生じないのでは?

サブ担当編集と脚本家マネージャーも挟むのかあ。

GOAさんの立場つらい。
原作を本誌で1話から読み込んでいて、他の仕事ずらしてまで受けたのに。
寝る間も惜しんで、熱ピタ貼りながら手直しして魂込めたのに。
ストーリーだけでなく創作者としてのセンスも否定されるなんて。

それでも視聴者としては、セクシー田中さんみたいに、そこまで原作者の意図を汲み取れず制作してしまったのかなと思ってしまうんですよね。

実際に脚本家の人の考えや態度を知るわけでもないから、どうしても出来上がったものでその人の作品への敬意を判断してしまう。
解釈違いのものが出れば、ファンからすれば、なぜこんな脚本を?と不満が爆発する。


以前、アニメ化されて原作も好きな作品が実写ドラマ化されたことがありました。

私は元々、実写にそこまで興味を持たないので最初から見る気はなかったのですが(今まで色々な作品が期待外れと烙印を押されるのが実写化の常ですし)、たまたまテレビをつけたら流れていたことがあったんです。
でも、有り得なすぎてすぐにテレビを消しました。

その作品の主人公は物腰が穏やかで、優しい口調で、敬語を使うのがクセになっているキャラでしたが、実写化のキャストは若い男の子で普通にタメ口で話してたんです。

喋り方はドラマのテンポ感があるから仕方ないとしても、敬語をなくすのはキャラ崩壊じゃないかと幻滅。
でも原作者のSNSではドラマを肯定するツイートがされていて、本当に納得しているのか、波風立てないようにしているのか疑問でした。

自分の子ども同然の作品とキャラクターが、変な方向に改変されてしまうのは受け入れ難いはず。
アビ子先生の怒りももっともです。
自分は散々修正依頼をしたのに、脚本家に行き着くまでに意見がガラリと変わってしまっていたなんて。

そして脚本家が悪者にされるという、なんともやり切れない構図ですね…

推しの子では、もちろん役者たちの心情も描かれますがそれだけではなく、メディアミックスの裏側を赤裸々に描いていて、脚本家たちにもスポットを当てるのが面白く興味深いところだなと思います。


その他感想

・アビ子先生のW歯磨き

出たー!
磨いてる時の口角上げてる表情可愛い。
これほんとに倍速で磨ける?左手も右手と同じように動かせるってすごい。

・あかねのデートしよ

アクアをステアラ舞台観劇のデートに誘うあかね可愛い〜!
冒頭で仲良く話すアクアとあかねに嫉妬するかなちゃんも可愛かった。


次週はアクアとあかねのデート。
だけでなく、現実ではすでに閉館済みのステアラの舞台はすごくワクワクしたので、どのように描かれるのか楽しみです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?