私たち夫婦は、多分、夫婦円満だ。 夫は子供たちによく、 「パパが世界で1番大切な人はママだから」 そう伝えている。 夫婦という土台の上に、子供たちがいるという理想の形。 当たり前のことのようで、 この形の夫婦って実はなかなかいないんじゃないかと思う。 私にとっても夫はかけがえのない存在で、 いなくなったら生きていけないと思う。 夫の優しい眼差しが好きだし、 無口だけどたまに言う冗談も好きだし、 筋肉質な腕も、笑うと皺くちゃになる顔も大好きだ。 私の両親は、毎日のよう
私はタクシーを降りて彼と別れた。 一体何が起きたのか・・・ 嬉しいのか、罪悪感なのか、恥ずかしいのか、高揚したのか・・・ 言葉にするのは難しい感情を抱いたまま家のドアを開けた。 私はこの家で、幸せな家庭を築いている。 数分前の自分と今の自分のギャップに呆然として、しばらく立ち尽くした。 その時、彼からLINEが入った。
「出会いは突然に」 それは突然やってきた。 恋愛する準備なんてしていなかったのに。 この日は仕事関係で出会った男性５人と、知り合いのスナックへ行くことになっていた。 1軒目でもうかなり仕上がっていたが、店主の誕生日をお祝いするため、 さらにシャンパンを数本開け、大騒ぎする中年男女＿＿＿＿ そして、そんな雰囲気からは想像もしていなかったことが起きる。
夫は11歳年上だ。 出会いは私が20歳になる少し前＿＿＿＿＿ ちょっとやんちゃだった私は、高校を卒業後フラフラした挙句、 キャバクラの黒服にスカウトされてそのまま夜の世界に入った その時、働いていたお店に２０人くらいの団体では入ってきた客の中の1人が現在の夫である。 大騒ぎしながらお酒を飲む団体客の中で、1人寡黙でつまらなそうにしていた彼が、なぜかとても魅力的に見えたのだ。 しかし、名刺を渡して携帯電話の番号を聞いても、 「ごめん、携帯の充電切れてて番号わからないんだよね」
