9月4日
完全に気が抜けて気づいたら9月もそこそこ経つ。日記を再開。ハイサイ。沖縄に行ってみたい。北海道には行ったことがあるなぜか? 私が東北に住んでいるからだ。簡単な推理だよ、ワトソンくん。
前日というか当日の朝四時くらいにようやっと風呂に入り、数時間の睡眠をとったあともそもそもそもそもシリアルを食べていたら免許のなんか、何? 手続き? を終えた同居人が帰ってきて、何だか有名なとうもろこしがセールらしいから車で数時間かけて向かうぞと言われる。急いで着替える。久々に着る柄シャツと数本しか持ってないから週に2、3回履いているズボン。帽子。マスク。肩掛けバッグには本を一冊と財布と携帯と。携帯の充電はかなり無い。
車で数時間だが、同居人の親戚の家が近くにあるので良く行く街なのだ。パフェを食べたりホビーオフを見たり酒蔵の昔使われていた樽の中に入ったりしたこともある。そこの直売所やら道の駅やらにブツはおろされているらしい。向かう。向かう。田舎道を。昔よく行っていた温泉の横を。大人気になってあまりいけなくなってしまったラーメン屋の横を。仕事帰りに一回だけ寄ったことがある中華屋の横を。謎のオブジェの横を。途中、コンビニでスーパーカップのずんだ味を購入。あんまり美味しくないみたいな意見も見ていたのでビビっていたが、はちゃめちゃに美味しかった。ローカル菓子にずんだ大福というクリームとずんだ餡が求肥で包まれたものがあるのだが、それのカジュアル版みたいな感じで……気に入ったのでまた買いたい。絶対買う。でも前も期間限定の何かを買ったら2回目で完全に飽きた気がする。でも食べる。飽きていなかった場合、別れを恐れながらも依存し続けることになる。そんなのインターネットで十分です。
到着。無いじゃん。次へ。無いじゃん。次へ。無いじゃん。しょうがないのでその農家のところまで向かうことになった。途中の道の駅で聞いてみたところ、一応その農家さんの所でも直接買えるらしいので。ここまできたら意地だ。まんじりともせずにタダでは帰らない覚悟だ。運転しているのは同居人なので実際私はまんじりともしていなかった。どっしりと構えながら他者の力と文明の力によって、高速で移動していた。
到着。あの街からさらに1時間くらいかけて。とうもろこしの暖簾の奥に空っぽのテントがあったのをみて嫌な予感はしたのだが、最後の希望を込めてちょっと中の人に声をかけてみる。坂を少し登って土壁の奥へこんにちは〜とヘロヘロ声を出してみると返事があり、そこの方がこちらに来てくださった。大人気すぎて何なら明日の分ももう取り置きでいっぱいらしい。凄すぎ。来てもらったのにすみません〜なんて言わせてしまって、わざわざどこにも無いのに下のテントも空っぽなのにこの作業所まで来た私たちの方が悪いよと思いながらすごいですね〜さすが大人気だ〜とか言いながらそらした目の先の、田舎特有の、外にある開放的な和式ボットン便所。
空手で帰るのもなぁとか言いながら雑談と、走る車と、流れる川と、黄金色に近づき始めた稲穂。川の名所に寄ってもらって私1人だけお土産屋をみたり川辺を見たり。こういうところにはずーーーっと、バブルの時じゃないか? と思うくらいの過去から今までなんか残ってきたものがたくさんあって嬉しすぎる。100円でペナントが売っていたので思わず購入。どうぶつの森でしか見たことなかったかも。手に入れられて嬉しい。フォントも写真もかなりいい感じに昔だ。昔な気がする。
帰り道の道の駅で道の駅らしくがんづきとくるみゆべしを購入。一時的に故郷大好き! みたいになった胃袋の中身。を、揺らしながらようやく家に着いて、最近ずっとやっている工作の続きに取り組む。こういう作業、好きかもしれない。工作というか、図工というか。好きかもしれないと思いながらキャラクターの頭をぶった斬って、なかの型を取り出して、また修復。グロかい。アンチかい。海外のアンチかい。ぽぽちゃんにハンダゴテで穴あけて中にホルモン入れて食べてた人かい。言いたいだけだ。インターネットの思い出、こういうのばかり残って 褒められたとか悪いことしたとかあった人の顔とかアツい話とか……いや、案外覚えているな。覚えているけど教えません。人に教えることで劣化しそうな美しさだから。
終
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