12月16日 裏
ん……
おはようございます! 傾きです。
私は1年5組に所属していて、みんなでクルクル日記を回しながらたまに笑かしたり下手すりゃ泣かしたりしています。今日は私が当番の日! いい日にしていい日記を書くぞ〜!
アレ?
心臓が取れている。なんで? 昨日は確か……ジャンプのことを考えたあと寝たよな……
うん、綺麗に取れている。謎の透明なキューブに入っていた場合トラファルガー・ローだが、この場合はキルアにやられたと見るべきだろう。
え? キルアにやられたんですか? 私。
こうなったら……
………………
こんなに動脈とか静脈が剥き出して大丈夫なのか? 多分だが、バイ菌などが入って化膿してしまう気がする。
ということで、観光地にやってきました。改めまして皆様どうもどうも。1000円のコートで失礼します。傾きです。普段はnoteやTwitter、Discordで日記や短歌などをやっておりますが、今はもう、ただ死にゆくものです。(目的地の関係で、全く思い出のない駅に来てしまっています)
どうせ死んでしまうのなら、まずは身を清めたほうがいいでしょう。温泉に行こうと思います。歩く。
歩く。歩く。歩く。20分。心臓が取れても息は切れるし心拍数は上がる。
なかやま山荘と印字された橋が食事の時に出て、それを持ち帰ってもいいという不思議な旅館だった。まだ使ってます。でも今日はここではない。
到着。四季の宿花淵荘。日帰り500円という安さと大浴場だけでなく源泉かけ流しの露天もあるというところが気に入った。ルート的にもちょうどいいし。
中に入ると亀とうさぎとそれらのグッズが大量に置かれていた。これだけでもう来て良かったと思える。脱衣所に入り、泉質を確認。いつもは無限に続くように思えた温泉の効果が、今はもうミネラルウォーターの原材料欄に見える。心臓が取れちゃった人に効く湯は無いのか。
露天風呂と内湯を楽しむ。心臓はどうしていいかわからず、脱衣所に置いてきた。ようやく肉体を脱ぎ捨てて素肌で湯につかれるチャンスだったのに、悪いことをしたかもしれない。お酒を飲んでいるお爺さんたちと世間話をする。泉質はいい意味でクセが無く、湯の花も多い。湯の花のことが今だによくわかっていない。めちゃくちゃ汚れに似ていることだけわかる。レーズンパンと同じくらい見た目で損してる。
おじいさんと同じタイミングで上がったのでずっとお爺さんたちとおしゃべりする流れに。1時間くらい歩いて目的地まで向かうんです〜と言ったら褒めてもらえた。ありがとう。この御恩死ぬまで忘れません。多分すぐだし。
花淵荘、謎のコレクションルームがあり、かなり見応えがあった。
最高すぎる。初音ミクとエヴァと工芸品とらき☆すたのグッズが同じ空間に。誰の趣味なんだ。
そろそろ出るか。寂しい車のための国道をてくてく歩いて東へ。
到着。
これが鳴子峡か。立派な橋もかかっていて、冬の枯れ木に囲まれていてもしっかり美しい。死の寸前も、死んでからも命は美しいのかもしれない。心臓と共に美しくなりたい。
次の目的地へ。てくてくすすんでいく。
本当に車を持っている前提の街だ。登る。登る。なんでこんな高いところに作ったんだ?
日本こけし館にようやく到着。こけし、好きだな……意外と地域によって顔も形も大きく異なるし……元は子供の遊び道具だったってのも、いいね……
一部のこけしには首を捻って鳴らすという楽しみ方もある。こういう遊び方があるせいで元は子消しだったとか言われているのでは?
退出。全体的にまったりしていて良かった。みんな事務室でおしゃべりしているしお客さんはいないし駐車場入り口はなぜか封鎖されたまま。私もこういう職場で働きたい。
これがアレか。雪の重みで壊れてしまったけどクラウドファンディングで直すことができたこけし。良いことだ。近くで見るとかなり迫力のあるサイズ感で、やっぱりこれがあるとないとでは大違いだろうからなぁ。私の心臓もクラウドファンディングでくっつけることができるだろうか。
だんだん市街地に近づいてきたな。あともう少しで鳴子温泉駅だ。……え!?
この水路を見たとき、本気でここにきて良かったと思えた。終わりよければすべてよし。こんな美しいところで終われるなんて。
駅に近づいたが、なんか脇道の方が気になる。一旦そっちの方へ。
まあ、さっき入ったし……
大判焼き、かなり大きい。食べた瞬間反対側から小豆が飛び出してくるなんて。ハンバーガーでしか起こらないと思っていた。紫芋シェイクもソフトクリームが甘くシャリシャリしていて紫芋の風味と合う。最高。だが、大ピンチ。充電が切れそう。モバイルバッテリーと充電器をどちらも忘れてしまったのが良くなかった。店員さんが充電器貸そうか? と言ってくれたがUSBタイプが合わず断念。辛すぎる。優しい店員さんに感謝して退店。
充電、切れる。15分くらい歩いてセブンイレブンまで向かう。田舎にはレンタルモバイルバッテリーなんて存在しない。あってもアプリ内決済だから借りられないから、まぁ、いいのだけれど。
乾電池4本を使って携帯をちょっぴり充電する機械。2500円。一番安いのがこれだった。なんてこったい。100均さえあればまた変わっていたかもしれないな。田舎が憎い……(豹変)
いい画像だな。
川を見れば心も晴れる。流れる水が好きだ。また15分くらい歩く。
ようやく戻って来れた。歩き疲れたな。ということで……
足湯だ。無料だ。無人だ。屋根付きだ。ありがとう。ここで暮らせるな。そんな事ないですよ。雨も降ってきたし、日も落ちてきた。帰るか。
🫀「足拭いたタオルじゃないよね?」
喋れたのか。うん、違うよ。
駅へ戻る。
電車が来た。さようなら、鳴子。楽しかったよ。
選曲が良くなかったね。
下車。乗り換え待ち。読書でもするか。アマガミ資料集とこれとどっちを持って行くか迷ったが、資料集を絶対汚したくなかったのでこっちにした。
あ、この人って少女祈祷中さんだったんだ。じゃあ初音ミクさんを忘れないでくださいさんでもあるじゃん。
………………
……………………
帰ってきてしまった。楽しくて忘れていたが、終わりに行ったのではなかったか。
どうしよう。
こうなったら……
終
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