6月8日

気絶したように眠って四時ごろに一旦目が覚める昨日食べた焼肉の存在を疑うくらいに空腹で、あるものを適当に貪り食べた後、それらのうちいくつかを買ったときはかなりウキウキでどんな味なんだろうと思っていたはずなのに、こんな状態で食べたら味なんかわからないしすぐ忘れてしまうと思って後悔。しているうちに多分また眠って、気づいたら昼だった。

外出。遠くに行くと気分が良くなる。理由はわかっていない。外出前に自分が昨日日記を書いていなかったことを思い出し、これは書き忘れたとかじゃなくて、自分が日記を書いていること自体を忘れたんだよなと思って、習慣化、習慣化が本当にできないというか、最近は自分がトイレにいったのかとか自分がご飯を食べたのかとかもたまに忘れるので、怖いです。人の名前とかも本当に覚えられなくて、親戚の名前とか、昔の友達とか、親友の苗字とか、ハマっているゲームや漫画の登場人物とか、ほぼ毎回調べてから話しています。これって甘えなんでしょうか? その場合、どうすれば治りますか?

15時くらい。その街に行ったときは結構な頻度で寄る定食屋さんに入り、唐揚げ定食を食べる。メニューには唐揚げ(竜田揚げ)定食と書いてあり、多分このガリガリとした食感は竜田揚げだろうと思いながら、食べ進める。唐揚げが小麦粉で竜田揚げが片栗粉なのは覚えているのだが、その違いによってどんな変化が生まれるのかはわからず、勘で決めつけている。その店は生卵の無料サービスをやっているのだが、なんだか気分じゃなくて今日はもらわずに食べきった。ご飯を卵かけご飯にし、おろしつゆに浸した唐揚げの塩味とのバランスを口内でさまざまに傾かせながら食べ進めても良かったのだが、気分じゃなかった。無料サービスのものを受け取らないと、それはつまり実質損なんじゃないか? と言われて今日はじゃああえて気高く。と思った気もする、結局そういうことばかり考えながら食事をしているので、自分が好きな食べ方はどっちなのか全くわからなくなってしまった。次来たときは卵をもらおうと思う。口内を火傷した。

ブックオフに寄り、冷静になってみればクーポンに踊らされた気もする買い物。スーパーに寄り、カービィフレンズを購入したら初期汚れが目立つ。落ち込む。急に自分が楽しく集めていたさまざまなものたちが無価値に思えてきて、自暴自棄は良くないですよ、と言う。自分が無い。自分の軸みたいなものが本当に無くて、一貫した考えを持っていないからこう言うとき思い切った行動も、自分を信じるみたいな方向も無理だ。

前から被害妄想的なものはずっとあり、まぁ付き合っていかないとなぁなんて日和見なことを言っていたのですが、ここ最近は特に繋がり(繋げ)すぎてしまう感覚があり、それへの恐れから短歌の世界、文芸の世界の、出来事と出来事の飛ばし方、その裏に感じられる微かなにおいへの憧れがあったのかもしれません。あっ、また繋げました。悪癖です。ひょっとしたら、重症です。自己判断はいけません。では結局、私はずっと先生の言うことを聞き続けて薬を飲み続けていれば良かったんでしょうか? 信じられないのは全部症状のせいなのでしょうか? 私をよくするはずの薬を私が拒否させるのは、私と私を乗っ取ろうとしている何かの争いのようです。確かに薬のおかげで行動力は湧きます。少し元気になったり、目覚めと寝つきが良くなったりします。そうすると、健康になったと勘違いして、過去の辛かったことの記憶が少しぼんやりとし始め、しかしまだまだ苦しく、一瞬、疑ってしまいます。それは本当に些細な、先生が笑った気がするとか、受付の人が対応を面倒くさがっている気がするとか、私だけ診察の時間が短い気がするとか、そういうことが繋がっていきます。それでいけなくなります。そうなると、相手の勝ちです。こんなにもわかっている自分と同時に、全てを疑っている自分がいて、相手が勝ったので私は相手に逆らえず、おかしいと思っていることがおかしいと思いながら、特に何もできないなあと思うばかりです。

スマホカメラのレンズに黒い丸のようなものが急に映り込み始め、外側を清掃してみても変わらず、調べてみたところ内部に原因があるらしいと出てきました。修理するにもそれなりの料金がかかってしまうようです。それならいっそ写真を撮らず、スマホも持たず、己が身ひとつで旅に出ようなんて書き込みではいくらでも語れますが、実際外に出ると(そもそも私は自分のことも他人のことも覚えられず、すぐに忘れていってしまうということだけわかりきっているので)楽しい思い出や面白いことがあった時、どうせ見返さない決定的瞬間が目の前にあった時、失ったものがどんどん貴重なものに見えるくらい現在のわたしが急激に下降しているのだからそれゆえに本当に悔しくて仕方ないだろうなと、思って、全部、全部の悪いことが私に来ていると思って泣いた後、自分があまりにも嫌な奴すぎて泣きました。本当はもっとステキに生きたいというか、漠然とした理想しか作れない馬鹿だからずっと空回りしてもがいて、もがけばもがくほど泥にハマり、地面をぐちゃぐちゃにし、汚れを撒き散らし、周りに迷惑をかけている。周りに迷惑をかけないのではなく、迷惑をかけた人に謝りたいと、根本的解決ではなく最後まで自分が気持ち良くなる方法しか考えられないクズです。自分が常にふたつあるような感覚がして。一瞬ひとつにするために大きな声を出したり泣いたりしても落ち着く時は来てしまうので、できることならゼロか百か。と思ってしまいます。これは本当に良く/善くない事で、反省はしているんです。でももう、楽になってしまいたいというすぐ楽をしようとする甘ったれた根性が常にあります。楽しいことがあっても一旦落ち着いた時にそれが無かったかのように落ち込んでしまうので、周りの、私に楽しさを分け与えてくれる素晴らしく優しく素敵な善人の皆さまに、失望される嫌われる。それが嫌で仕方がない。1人で生きられない。本当にしょうもないカスです。寄生虫です。すみませんでした。

今日、帰ってくる途中、田んぼの真ん中に立っている鹿を見ました。一匹だけで、多分メスでした。

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