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新オスマン帝国外伝~影の女帝キョセム~#08

みなさんこんばんは。高星七子です。
キョセム8話をみました。

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正義の塔でアフメトが待っている

そう言われて迎えに来た宦官長にビビリながらついていくナシア。

サフィエ様が「おまえ逆らって逃げると父親を殺すぞ」と
連れてきた父親がいるのでもなく、
ハンダン妃が「おまえも早く夜伽をして任務をはたせ」と
言いに来ているのでもありませんでした。なーんだ。

「イスタンブールは帝国の7州でも最も素晴らしい都で、街に出てみれば
きっと好きになる、それが君のものになる。そして宮殿が君の家になる」
まあ、要するにナシアに逃げずに宮殿にいてくれと。気持ちはわかった。
ナシアも嬉しそうだったので成功なのか。

ただ、宦官長は奥向きの仕事なのでいいとしても
警備隊長までいるのはどうなの? 朝から晩までずーっと働いてるじゃん。 
ブラックな職場、オスマン宮廷。

巡礼宦官ムスタファ、エジプトより帰還

宦官長マフムトとサフィエ様付きのビュルビュル宦官が迎える。
大柄の宦官ムスタファはマフムトの前任者だったのかな。
ハンダン妃の側についているので不当に追放された(左遷)されたと。
左遷されながらもメッカへの巡礼を果たしたとは、なかなかやるな。

イスラム教徒にとってメッカに行くことは六信五行のうち
最大に功徳のある行為。
しかし、飛行機も列車もない時代。徒歩で、あるいは舟、
馬車で行くとしてもあまりにも大変なので、巡礼を果たすと
尊敬を込めて「ハッジ(巡礼者)何々」と呼ばれた。

奴隷で宦官なのに巡礼できるのかなあ……?
前作では奴隷身分のヒュッレムが宗教的寄付ができないと言われ
ひと悶着ありましたね。
ちょっとネットで検索してみましたが出てきませんでした。

祝儀金のことではまったくイイトコナシのアフメト


オマケにエジプトの税金が届かないので祝儀金が配れない
という話をしに行ったイェニチェリの兵舎で
新兵イスケンデルに稽古で対戦して負けてしまう。
負けただけならいいけれど、自分に恥をかかせたと
イスケンデルを叩いてしまう。

おいおい、そこは負けを認めて潔く握手でもしておくのが身分の高い者の態度じゃないの?

将校たちが「陛下に恥をかかせるな」というのは分かる。
しかし皇帝みずから恥をかかされたと身分を笠に着るのはカッコ悪い。
潔くしておけば兵士たちもアフメトを悪い人ではないと思っただろうに。

自分の即位のご祝儀が払えない上に負けて相手を引っ叩くとは。

これ、オスマン時代のオスマン帝国民の感覚と日本の民の感覚の違い?
「恥をかかされてはならない! 恥をかかせた相手は引っ叩いてでも
こちらの身分の高さを思い知らせるべきだ」

のがあちらのメンタリティなんだろうか?

潔く負けを認めないアフメトにブーイングも起きなかったしねえ。
(ブーイングなんかしたら殺されるかw)
私が兵士なら忠誠心ダダ下がりだ。
皇帝なんだから稽古で負けたくらいで怒るなよ。みっともない。

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そして金の話は続く

エジプトに出向という名の左遷をされていた宰相たちが帰ってきて言うことには「海路では絶対に海賊が出るので陸路で税金を運んでいます」

…………遠回りすぎる(笑) こりゃあ届かない訳だ。
海賊も心配だが山賊は心配じゃないのか。帝国領内だから大丈夫なのかな。
しかし遠い。昔は大変だな~銀行ないから金貨を運ぶのよね。
ユダヤ商人は何とかしてくれないのかな。

フィレンツェではメディチ家が簿記を発明していたりすると思うけど
手形とかはないんだろうか。
とはいえ、オスマンにそれを使う手立てはあるか分からない。
などと思っていたら

サフィエ様、大臣たちと密会

大宰相アリをはじめとした宰相たちを会談するサフィエ様。
豪華ドレスでお出まし。ここはどこですか、ヴェネツィアですか。
大臣たちとの間にある衝立もゴージャス。

宰相たちは、エジプトからの税金はイスタンブールから数日の場所に
隠してある、サフィエ様のお望みの時にいつでも持って来られるという。

おおう。何ということでしょう。
つまり大宰相アリもその他宰相もみんなサフィエ様陣営ということか。

つまりサフィエ様が一旦、祝儀金を出さざるを得ないようにしておいて
後でアフメトに返済させると。
いや~恐ろしいお祖母様だ。
自分を尊重しないアフメトに莫大な借金という名のお仕置きとは。

ギライ兄弟、愛と確執!

弟メフメトをクリミア・ハン国の玉座につけるため
行動しているという兄シャーヒン。
ライオンのプレゼントもハリメ妃と子供たちを捕まえたのもそのためだと。

ところが、弟メフメトはファーリエ皇女と恋愛中。
サフィエ様の娘! 超ヤバイ。

「至高の帝国」の皇女が属国の王子に輿入れなんてまず無理。
っていうか、ギライ兄弟はどういう状況で帝国にいるのか。
人質? 本国からの派遣?
いずれにしても皇女が属国に降嫁することはないだろうし
結婚するとしたらオスマン家に婿を迎える形。

そんなわけで大反対の兄シャーヒン。
しかし弟は諦めない。
クリミアの王座は要らないからファーリエと結婚したい。

殴り合いになるものの、結局弟メフメトの願いを聞き入れて
ハリメ妃・ムスタファ逃亡阻止の褒美として「弟をファーリエの婿に」と
言うことにする。

兄~~、優しいの? それとも何か陰謀あるの?

翌日は棒給の日、約束の祝儀金を配る日。

サフィエに協力を仰ぐことをせず、祝儀金は払えない。
警備隊長が食卓につくよう命じても、兵士は1人として食卓につかない。
暴動がおき、宮殿内に逃げかえるしかないアフメトであった。

だから~最初からサフィエ様にお願いすればよかったの。
追放するのは後でも良かった。
あー、絶対借金させられるから!


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