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部活の思い出

私にとって部活動といえば、中学校のときに入っていた
ブラスバンド部だ。

中学校での2年半は、ほぼ部活のために学校に通っていたのではないか。
朝練のために早起きして7時半くらいには学校にいたような気がする。

私は割と早いうちから部室の鍵を預けられ、朝練にくる部員たちのために
鍵を開けていた。

コンクールには出たが、一次予選にも通らず敗退。
実際、そんなに上手ではなかったんだと思う。
楽譜の読めない生徒でも受け入れ、大所帯になり
統制が取れていなかったのも原因だと思う。

それでも、毎日毎日、練習することが楽しかった。
私のパートはパーカッションで複数の楽器、ドラムだけではなく
マリンバやシンバル、ティンパニまで扱っていた。
ティンパニのチューニングはなかなか難しく、できるようになったのが
とても嬉しかった記憶がある。

合唱とピアノ経験があったのでトロンボーンとパーカッションで迷ったが
(音程が取れないとトロンボーンは厳しいと言われた)
リズム系は志望者が少なく先輩に懇願されてパーカッションに。

顧問の先生は数学の教師で、トランペット奏者だった。
先生は決してポップスを演奏させなかったけれど
それには理由がある。
知らない曲を楽譜を読んで演奏できるようになるためだ。
だから譜面を渡される前に楽曲を聞くのもご法度(笑)

横暴と思う人もいるかもしれないが、私たちは部の方針として
納得し、受け入れていた。
なにしろ知らない曲を演奏できるようになることが面白かったから。
その時流行っているアイドルの歌やバンドの曲を真似ることよりも
ずっと面白かった。

きっと先生はそれを教えたかったんだろうと思う。

私たち、けっこう理解力あるな。

全国大会で優勝なんて夢のまた夢なブラスバンド部。
運動会や入学式卒業式なんかに駆り出され学校のバックバンドがせいぜい。それでも部員たちは嫌がりもせずに朝練、夏休みも返上の勢いで練習に通っていた。
テスト期間に部活が休止になるのが不満でならなかった。
運動部で強いチームならいざ知らず、である。

1から自分で譜面を読み、一小節づつでも演奏できるようになる。
私は中学のブラスバンド部でこれを教えてもらった。
1から自分でやってみることを。
これが楽しいと思えたのが何よりの収穫。

S先生ありがとう!!
本当に感謝しています。


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