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ドラマ感想「新オスマン帝国外伝~影の女帝キョセム」#03

みなさんこんにちは。高星七子です。
神よ、今日も他人様の創作物を見て感想を書き殴る
という愚行をお許しください。アーミン。

このシリーズを見ている視聴者にはもはや常識(?)の「アーミン」
から入ってみました。
ご推察のとおりキリスト教の「アーメン」と同じです。

時代が16世紀頃ですので、登場人物はよく祈ります。
戦争の勝利を喜んでアーミン、無事を祈ってアーミン。

さて、第3話まで見て感じたのは前シリーズと同じく
”皇帝による兄弟殺し”を是としていること、それに付随する
”皇帝は正式に結婚せず、右手の所有するもの(奴隷)を妃とする”
ことへの問題意識です。

かなり意識して作られているな、と思いました。
といいますか、それが全ての話の始まりになっている。

ですから、私が「何が至高の帝国だ、クズが!」と感じたとしても
至極当然の反応なのです!

前作でスレイマンが「我が至高の帝国」とかなんとかいう度に
「至高の帝国ねえ。その至高がどうやって維持されているか」
と思ったものです。

今作のアフメトは即位式のときに「兄弟殺しはしない、弟の命を許す」
と宣言しましたが……殺されかかって早くも迷いが生じイスラム教の長老に見解を求めることに。
まあね。殺されかかったら誰でも怖いものね。
しかし……

いくら13歳でも1回宣言したことを(しかも即位式)すぐに撤回するな!

こういうのが1番、信頼を失うんですよねえ。
皇帝に即位してしまったんだから、若すぎるからというのは通用しない。

で、ところでアフメトには味方の大臣とかハッキリした人はいないの?
相談するの警備隊長だけ?
不吉な心配ばっかりする母ちゃんはいても役に立ちそうにないな。
この人材の少なさは不安です。
やっぱり長男のいたハリメ妃のほうが支持者を集められたのでしょう。

あ、でも優秀な人材はサフィエ様陣営ですよね、知ってます。

長老に見解を求めたせいで弟ムスタファの母ハリメ妃は
子供たちを連れて逃亡。
そりゃあ長男(アフメトの兄)に続いてまだ小さいムスタファまで
殺されちゃたまらないですからね。

反逆者集団と手を組んでるのはさすがに驚きですが
「即位か死か」
が決まりですから、やっちゃいますよね。
だって、ハリメみたいな妃には至高の帝国なんて子供の命に比べたら
どうでもいいものだから。

なんだかサフィエ様の他はみんなグダグダ。
こんな状態ならいっそヴェネツィアの属国になってしまえ!


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