ベルギー旅行記Ⅱ(Antwerp)

ホステルで朝早くに目覚ましを何度もかけることを遠慮した結果、予定の時間よりに起きれなかったことと、まずブリュッセル含む北部を見てからワロン地方に行った方が良いと思ったので、当初予定していたワロン地方旅を急遽アントワープに変更した。

アントワープからブリュッセルに戻ってきて、睡眠不足と疲れでものすごく眠いけど、今書かないと二度と同じ熱量でこの旅行記を書くことはできないと思うので自分を奮い立たせて書いています。

朝から“Bonjour madame!”と言われて機嫌が良い。日本からイギリスへ向かう途中のアムステルダムで初めて“マダム”と声をかけられて、そういえばもう大人扱いされるような年になったのかと謎の感慨深さを感じたことを思い出す。

グランパレスにも寄ったが、やっぱり昨日の夜の景色の方が好きだった。(夜ホテルに帰る時にも通ってきたけど、たくさん人がいてなんか違うなと思ってしまった。最初のグランパレスを人気のない時に訪れることができてラッキーだったと思う。)

昨日は夜遅くに着いて人通りもあまりない(人はいたけど道の端でタバコを吸っているかクラブに向かうっぽい集団ばかりだった)ので、改めて道を歩いている人を見ると、みんな(特に)女性はみんなおしゃれだし美人だし、ベレー帽着用率が圧倒的に高い。こんなんもうフランスやん。フランス行ったことないから知らんけど。フランスとベルギーは文化を共有しているところがあると思うので、先にフランスに行ったことがあるかどうかで、ベルギーに来て感じることは違うかもしれない。

朝ご飯にワッフルとカプチーノを購入。

オランダ語かフランス語表記のどちらかが英語のAntwerpと見た目が違いすぎて正しい電車なのか不安になりながら乗車。

間違えてアントワープ中央駅の一つ手前の駅で降りてしまい、そこから歩いて中心街に向かう。

道中に、アールヌーヴォー建築(自信はない、調べる気力がない)が有名な通りがあり、その通りに並んでいる家の一つ一つがこれぞ“おとぎの国のお話に出てくる家”のようでとても可愛らしく、建物一つ一つを楽しみながら散歩をした。

建築素人でもわかる。これは凄い。

聖母大聖堂に向かうまでの道中で、全身真っ黒、絵にかいた”ジェントルマン”の格好をした人(後でもう一人見かけた)と、ローマ教皇みたいな帽子をしている人がいた。特にジェントルマンの方は何の仕事をしているのだろう。

そうこうしている間に聖母大聖堂に到着。大聖堂の前でいい感じのギターを奏でているおじさんに遭遇。一人旅の醍醐味として、気のすむまで彼ら大道芸人の演奏を聴くことができるというのもあると思う。

聖堂でルーベントの絵を鑑賞した後、昼ご飯にバケツいっぱいのムール貝を食べた。

こんなにも 美味い貝が あふれてゐる (24ユーロ)

味が美味しいのはもちろんだけど、そもそも、一人でこんなにもたくさんのムール貝を一度に食べることが正当化されているこの国の文化に土下座して感謝したくなった。一心不乱に貝を食べ続けても、なかなかなくならないくらいには一杯にムール貝が入っていて、自分より後にオーダーした夫婦が同じ貝を二人で食べ終えて出ていこうとしている時ようやく終わりが差し掛かる、それくらいにはずっと貝を食べていた。頼んでないのにポテトが来て、頼んでないですよって店員さんに言ったら、ベルギーで何か料理を頼んだらポテトはついてくるもんだぜ★(意訳)って言われた。結構調子のいい兄ちゃんだった。

本屋(正確には雑誌屋)で物色。結局1ユーロのギターマガジンだけ購入。なんかドイツ語の本いっぱいあるな~と思ってなんとなくグーグルで翻訳したらオランダ語だった。藤波先生ごめんなさい。そういえばアントワープの人はみんなオランダ語を話しているような気がした。発音がドイツ語っぽいという理由だけで判断しているので、本当かどうかはわからない。あとで訪れた美術館も、オランダ語と英語のみで、フランス語の説明はなかった。

川沿いにあるお城(Het Steen)を少し見た後、無料の渡し船(渡し船っていうからなんかボート的なものを予想してわくわくしていったけど、普通に水上バスだった)で向こう岸に渡り、少しだけ休憩した。

対岸から見るアントワープ中心街の眺めは、大聖堂の威厳を損なわないよう、全ての建物が低く建築されているように見えた。

この後、美術館(Museum De Reede)に向かい、アントワープ一日度は終わるのだが、この美術館が魅力的過ぎて(今まで一冊も買ったことがなかった画集を二冊買ってしまうくらい)書きたいことがたくさんあるので、今からマクドかどっかに行って何か食べて、明日やることを考えてから美術館については書こうと思う。

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