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反射的に怒りをぶつけること

夫が俺の靴を勝手に履くなという。

靴と言っても、中がふかふかした冬っぽい
スリッポンタイプのサンダルのような靴で
(多分ワークマンで買ったもの)

宅配便がきた時に出る時とか
子どもの自転車を出してあげる時(ちょっと出しづらい位置にしまってあるのだ)
などにちょっと引っかけるのにとてもちょうどいい。

我が家にはちょい履きサンダルがないので
ついそうなってしまうのだ。

「履くな」と言われても
こっそり履いていたある日

夫が私の大切にしている
ショート長靴を(長いのか短いのか)
潰して履いていた。

それを見た私は強い口調で

「ひどい!!!!」と言った。

「お前が俺の靴を履いているから仕方ないだろ」

と夫は言った。

そう言われるとぐうの音も出ず
どちらかというと夫の言い分の方が正しいのは
薄々気づきながらも


さらに何か言い返してしまった。


大切にしている長靴に夫の大きな足が詰め込まれ
重みでクシャクシャに潰されているのを目の当たりにしショックだった。



あとで考えると
なんてくだらないことだろうと
思うけれど


反射的に怒りを相手にぶつける行為は
「ニージャックレスポンス」というそうで
(↑確か。英語合っているかわからないけど)

(膝をポンとハンマーで叩いた時に、ピョンと上がることから)

我が家の家族間に
おける怒り方あるある、であることに気づく。(夫も私も子どもたちも)


小3息子が不満なことを
感情的に喚き散らすのが日常茶飯事なのだが

以前は「もー、うるさい!!いい加減にして!!!」

という反応をしてしまっていた。


最近では


騒ぎ始めたら、じっと観察してみる。


「クソが!!!」とか

「この馬鹿野郎!!」とか暴言を吐くので


なんだと!と返したくなるが


ここはひとまずじっと観察


そして、どういう対応をすればいいのか考える。

とにかく相手の「負のエネルギー」に巻き込まれないことが重要だと思う。


ニージャックレスポンスをしたところで
状況がもっと悪くなることをもう嫌というほど経験してきたから。




話を戻して


つい夫に対してニージャックレスポンスを
返してしまった長靴事件の後


なんとか怒りを鎮め
「仕方ない。私も悪かったのだ」と
水に流した。


その2時間後…


夕食の準備をしながら、夫に「肉は食べるか」と聞いても


「ふん」


という返事しか返ってこない。


長靴のことなどすっかり忘れていた私は


「えっ 何  どうしたの」 


と素っ頓狂な声が出た。


どうやら夫は、私から理不尽な怒りをぶつけられたことが数時間経っても許せない様子だ。


こういうケースでは
以前はいくらでも応戦して

「だって、あれはひどい!!!」

と不毛なやり取りを延々と繰り返すことができたのだが


ニージャックレスポンスをぜひ卒業したいと
考えている私は言った。


「ごめん。夫が大切にしている靴はもう二度と履かないよう気をつけるから」

と。


「そういうことじゃない!!」と相手はまだ怒っていたが…




ともあれ、日常を過ごしていく上で
いくらでも遭遇する「!!」という出来事に対して
怒りを反射的にぶつけないことで
かなりの割合で悪しき状況をを回避できているように感じる今日このごろ。


これって当たり前にできる人はできるんだろうなあ。


私はまだまだ修行中です。

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