生理がしんどいことを私は何度だって愚痴るし文章にする
は〜〜しんどい!経血がどば〜〜っと出るタイミングに限ってデカいナプキンが切れる現象に名前を付けたい。歩いて外に出る不安が +10000になった状態で、最寄りのドラッグストアまで10分歩いて買いに行かねばならない。歩くたびに出ていくのを感じながら。ズボンに赤いシミが付いているのではないか、そういう不安をいつまで抱えなきゃいけないんだろう。デカいナプキンさえあれば、お尻まですっぽり覆ってくれる安心感が今あれば。そう思いながら歩みを進める…と書いたけど、私はパートナーに買ってきてもらいました。昼夜兼用のサラサーティ30。帰ってきてベッドに横たわる私にナプキンを手渡され、そのまま抱えて少しだけ寝た。ナプキンを抱き締めながら寝る、本当は早くトイレへ行って替えたほうがいいんだけど。
ちなみに(乱暴な繋げ方しますが)私は常日頃から「いま生理なんです」と結構言うようにしている。この文章だってそう。なぜなら、言わないとないものにされちゃうから。ないものにされちゃう、って何度も言うけど、それくらいないものになってるから。人類の半分のうちの、10代後半から50代くらいまでが月に一回ある設定なのに。これまでの創作物で、どれだけ女性の生理が物語に組み込まれてきただろう?昨日はマッドマックスの新作を観たけど、フュリオサって生理不順だろうな…とか思った。マッドマックスの世界線ではそもそもホルモンバランスも生育も十分ではないと思うが、現代で同じような生活をしている女性が主人公の創作物でもなかなかない。ましてや、脇役の女性キャラには生理なんて絶対来ない。そもそも生理が来るのは「女性」だけじゃないけど、日本の劇的に幅の狭いキャラクター描写では、そもそも生理が来るであろうキャラは女性ぐらいしか描かれない。NHK連続ドラマ小説『虎に翼』で寅子が生理痛で苦しむ様子が描かれていた、朝ドラで生理について語られることってこれまでどれくらいあったんだろうね。あんなに“女性主人公”を崇拝して消費してきたのにね…なーんてことを思った。そう言う意味でも、『虎に翼』はすごいよ。そして、大人になってもこの話してほしいな。ババアになった梅さんが寅子の足のツボをもう一回押してあげるシーンとかあったらいいのに。もしくは、更年期に効くツボver.とかね。更年期だって全然描かれないよな、ババアはヒステリーになるっていう雑なバイアスしかない。
この前のフリマで「なんでCMの経血って青なんだ??」という怒りでお客さんと盛り上がったのも思い出す。円谷英二は怪獣の血を緑にしたけど、私たちの経血を青にしたのは誰なんだろう。せめてあんなに透明度の高い青じゃなくてもいいのに、と思ってしまう。CMで血を見せろとは思わないが、あの青い液体にすることで経血の深刻さが軽んじられているように感じるのは、私だけだろうか。なんなら尿漏れパットも青い液体が使われてるけど、尿漏れで出る尿の色と、生理の経血って全然色違うよね?どっちも違う深刻さだよね?あれは流石に分けてもいいんじゃないか。だから、オムツと生理用品の区別がつかない人がいるんじゃないか。「毎日を快適に♪」みたいな誤魔化し方をするから「贅沢品」みたいな捉えられ方するんじゃないのか。生理は股の間から血が流れている、ってちゃんとビジュアルとして理解できてたら、避難所や支援物資からナプキンが除外されたり後回しにされることないんじゃないだろうか。
そして今、パレスチナに思いを馳せる。パレスチナにいる生理のある人たちにも思いを馳せる。なんかもう、本当に早く停戦してほしい。今んとこ平和な日本に住んでいても生理中は最悪な気分なのに、爆撃音と瓦礫の中で生理が来て、もしくは生理が来ない気持ちなんて想像を絶する。生きられることって人権としては最低限に守られる権利であって、生きられてるからいいじゃんとかじゃないんだよ。清潔なナプキンを使って、適切にピルを処方されて、ベッドでゆっくり横たわっている時間をちゃんと守れよ世界。