コロコロ変わる名探偵
「み、見つけたぞ こそ泥大臣!」
名探偵は、ずっと探していた大泥棒らしき男を見つけてそう言った。
「な、何……!」
百戦錬磨、今まで数多くの盗みを働いてきた大泥棒。その姿を1度も見られたことはなかったため驚いている。
「……あ、ちょっと今のやり直させて」
「……ん?」
戸惑う大泥棒。
「み、見つけたぞ コソドローマン!」
「……えっ?」
「んーこれも違うなー やり直し」
「あ、ちょっと待ってください。もしかして、呼び方で悩んでます?」
「自分は怪盗SUV。そこそこ有名な怪盗なはずなんだけど」
「う〜ん なんか違うんだよな〜」
「み、見つけたぞ こそ・泥助!」
「あのー こそ泥って言うの辞めてください」「私、一応怪盗で、高価な宝石や有名な絵画とか盗んでいるわけよ。それをそこらのこそ泥と一緒にされてはね〜」
「……認めるんだな。はい、逮捕です」
名探偵は自作の手錠を怪盗にかけた。
自信のなかった名探偵は、本人に自白させた上で逮捕したのだ。
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