「妖星ゴラス」が意外とおもろい
Amazon プライムで今、妖星ゴラスという東宝の昔の映画が見れるので、見てみた。小さい頃、ゴジラ関連の本で紹介されてて、あらすじは読んだ事あったが、子供ながらにこんなの面白いの?と思ってたけど、見てみたら意外と面白かった。
昔の映画なので、演出とか画質が古いので、本気でオススメはしないですが、たまには変わった映画見たいなという時にセレクト下さい。(笑)
アルマゲドンの祖先
お話しをざっくり言うとこんなお話。
ある日、地球に近づく物体が観測された。その物体は地球の6000倍の大きさだという報告が入る。近くを飛行中だった宇宙船が調査のためこの物体に近づくが、一向に姿が見えない、地球の6000倍の大きさならもう見えてもおかしくないはずなのに。やがて、その物体の姿が見えて、赤い炎に包まれたような天体だった。姿を見つけた宇宙船は天体から離れようとするが、離れられない。実はその天体は地球の6000倍の大きさなのではなく、重さも重量も地球の6000倍ある天体だった。宇宙船はその重力から逃れることはもうできず、最後に天体の情報を地球に送って、天体に墜落してしまう。その天体はゴラスと名付けられ、地球に衝突するコースであることがわかる。。。
という今で言うなら(もうすでに古いかもしれないけど)ブルース・ウィリス主演のアルマゲドンじゃんと思うけどこの映画は1962年の映画で、アルマゲドンのはるか前の映画。さすが、日本が誇る大東宝様のアイディア力!ヒロインのお父さんが序盤でゴラスに墜落してしまう宇宙船の船長であったり、物語的に結構面白い要素が入ってたりする。
対策方法がエグい
ではこのゴラスにどう対処するのか。この先ネタバレあるので、知りたくない人は、Amazonプライムに即ログインして、映画をご覧下さい。
ゴラスがこのままの軌道で進むと、地球に衝突してしまう。地球の6000倍もある天体がぶつかったらもちろん、地球は木っ端微塵。さて、人類はどうする?ということで、出てきた対策がなんと、南極に巨大なジェットノズルをたくさん設置して、核燃料全開で噴射して地球をゴラスの軌道外に動かしちゃおう!というトンデモ対策。
いや、トンデモ対策なのかはわたくしの拙い知識では定かではない。ただ、なんかヤバそうな気がする。しかし、さすが、日本が誇る大東宝。こんなアイデア思いついて、映画にしちゃうんだもん。
映画の中では、世界の首脳陣が会談してこの作戦に合意する。世界の英知が結集した対策なので、間違いないはずだ。もし、これ科学的にどうなのか、ご存知の方いたら、コメントなどでぜひ教えて下さい。
公転コースから外れて大丈夫?
なんで、わたくしがヤバイ気がするのかは地球の位置をずらすって、公転コースから外れちゃうけど大丈夫?ってとこ。地球は他の太陽系の惑星と共に太陽の周りを回っている。この太陽の周りを回る動作を公転という。この公転の軌道の結果で、太陽との距離が場所によって変わることで、地球の様々な地域でその時々で四季が分かれるようになってる。地球の位置をずらしちゃうとその公転コースから外れて、最悪太陽からどんどん離れてっちゃうとかなるとゴラスにはぶつからなくても、地球は寒冷化しちゃって、やっぱり滅亡しちゃうのでは?とか。一応、映画の最後では地球を元の軌道に戻さないとって言ってたんだけど、単純に元の軌道に戻しても、他の太陽系の星とぶつからないかとかも心配。(心配性?笑)
マグマって何だったの?
映画の中盤で突然、マグマという怪獣が現れてジェットノズルの一部を破壊する。かなり唐突だし、あんまり説明もないんだけど、もとかくゴラス回避のための大切なノズルを破壊されては困るので、戦闘機の攻撃でボコボコに撃たれてあっさり倒されちゃう。急に出てきて、急にやられて退場しちゃうんだけど、何だったの?っていうかわいそうな扱い。学者さんの調査では爬虫類の一種のようだと言ってたけど、どう見ても見た目はオットセイとかアザラシ系で爬虫類感がない。それに対して誰も突っ込み入れないし。
wikiで調べてみるとこのマグマは当初は登場予定なかったそうです。製作中にせっかく東宝が作る映画なんだから、怪獣を出して欲しいと言われて、急遽ねじ込んだそうで、シナリオ段階では爬虫類系の怪獣で作成予定だったのが、完成版のようなオットセイ系になっちゃったせいで、ちょいチグハグな事になったようです。
でも、このマグマは妖星ゴラスのいう映画のキービジュアルにもなってるなと思います。ゴラスってでっかい赤い星のんで、ビデオとかポスターとかのジャケットが意外と地味に映っちゃう。でも、彼がいることで、ビジュアル的なアクセントになってて、ストーリー上は何しにきたのって感じだけど、出演してくれて良かったんではないかと思います。
たまにリアルなことも入れてくる
映画の中で今のジェットノズルの数で本当にゴラスを回避できるかわこらないので、もう少しノズルの増設が必要も提言する科学者が出てくるんだけど、拒否されるという展開がある。拒否の理由は、各国から出資される予算にも限りがあるんだっていうことなんだけど、この辺結構リアルだなと思っちゃいました。仮にこのゴラス回避作戦が成功すれば、各国はその後、国家を運営していかないといけない。地球滅亡の一大事なんだから、金にいとめをつけずにどんどん予算投入すべきだろというのが、一般ピープルたちの大多数の意見だと思うけど、国家を運営する側からすると、そんな簡単な話じゃないんだよ。地球滅亡してすべてがご破算になるのか、滅亡が回避できたけど、予算使いすぎて国家が破綻することは避けねばとか、すごく難しい決断を迫られてるだろうなと、思いました。
今現在も経済と感染予防のギリギリのバランスを見極めないといけない各国の首脳陣と同じ苦悩なのかなーとか思いました。
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