セリフ   日記5

ココの感受性の豊かさによる特技の一つに


映画やアニメとか、(うちはテレビがないため主にdvd)で聞いたセリフや場面を一人演出するっていうのがある。

一人芝居に近い。

それはそれは、感情移入しながら演じきる。

しかもその演目は、いきなり始まる。

なんの前触れもセリフもなく


「俺がぶっ殺してやるっ!!」 (ウルトラマン系)
遊んでいる最中などに、突然言葉を高らかに発するココ。

「ああ、なんてことだ。悪い魔法使いのことは信じて、泥棒のことを信じないなんて!!」
「このくそやろう!」

「世界を征服してやる~っ」

突然言われても、何のこと?っていう会話だが、一緒にDVDみたりしていた母は、だいたいどのドラマのものかというのがわかる。

いきなり始まるセリフも、ココにとっては、
沈黙の中で何か場面が展開されているわけで・・・
それになりきっているから、セリフに凄みがある。

ディズニーとかアニメのセリフだと、すごいことを言っていても、愛があるというか、親は安心感がある。

急に始まるセリフも、はじめはびっくりしていたが、もう慣れちゃって。
また始まったか、くらいで、壁の物音くらいにしか、感じないしもう驚かないのだが、初めて聞く人は、びくっとしてしまう。

のだが、


 先日、任侠のコメディ邦画を見たときのこと。


あんまりココにはわかんないだろうなあと想っていたら、後日、デッテが保育所に送ろうとする車中で、急に

「さては、お前、素人童貞だな!」

と叫んだ。

やっちまった感。
わかんないながらも、選んだセリフがそれかよ!見せるものも、気をつけないと・・・

とりあえず、
保育所のブロックで遊んでいるときとかじゃなくてよかった。と胸をなでおろした。


ココ三歳児



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