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№8+《pattern》paykar

この記事は、札幌の小さなタティングレース教室からお届けしています。
タティングレースとは、シャトルという糸巻きを使ってつくるレース編みです。♡ をクリックするとspecial画像が見れます。


作品ができるまで

paykar(パイカラ)はアイヌ語で春を表します。北海道では6月に一斉に花が咲きます。春のお花畑のイメージで繋いでみました。中心のモチーフの周りに6枚繋いだドイリーを、さらに中心にして周りに6枚繋いで広げていくことが出来ます。もちろん横に長く繋ぐこともできるので、テーブルセンターにおすすめです。

こちらは10周年記念パターンの続きです。生徒さん価格がありますので、ご購入前にお知らせください。


作り方のポイント

ポイントは「チェインの長さ」「モチーフの表面」「ピコの大きさ」です。

このモチーフは、シャトルを2つ使いチェインの途中でジョセフィンノットを作ります。ジョセフィンノットの前にチェインの長さを揃えておきましょう。

モチーフの表面を揃えて繋ぐことと、繋ぐ位置に気をつけて作りましょう。また、慣れてきたら繋ぐ位置のピコは小さめに作る工夫をすると仕上がりが綺麗になります。

シャトルふたつを繋げて使用する方法

ふたつのシャトルに同色の糸を使用する場合、繋げて使用すると始末の糸を減らすことができます。巻き方はこちらの動画を参考にしてください。

ジョセフィンノットとは

ジョセフィンノットは表目だけのリングです。 チェインの上に作る場合、左手に掛けた第2シャトルがチェインの結び目になっています。途中で第1シャトルを離し、左手の掛け糸をリングの輪の形に掛け直して、「表目連続のリング」を作ります。指定がない場合は表目10回のリングにします。小さなリングになるので閉じる時に伸びてチェインとの間に隙間ができることがある為、なるべく下向きに引き締めると綺麗に仕上がります。

ピコ繋ぎ

1段目では中央のリングとリングをピコで繋ぎます。2段目は出来上がったモチーフのピコに新しいモチーフを繋ぎながら作ります。必ず繋ぎたいピコは、左側に置きます。

シャトル繋ぎ

動画では、シャトルに新しい糸を巻いて玉糸に繋いだまま、シャトル繋ぎをしながら縁飾りをしていきます。繋ぎたい箇所(ピコ)が、下(シャトル側)にある場合、この方法で繋ぎます。

モチーフの表面の決め方

たいていは外側に表目が見えるようにしますが、このドイリーは縁飾りがつきますので、中央のモチーフはリングのピコが綺麗に見える面を表として作ります。

作っているものにより表面は変わります。ブレードやドイリー、アクセサリーなど目的が決まっている場合は、初めにどちらを見せて使うか考えておきましょう。

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作ってみましょう

パターンはこの記事の下からダウンロードできます。見本はオリムパス#40(ピンク)で製作。色を組み合わせる場合は、なるべく同じメーカーの糸で色を楽しむことをお勧めします。

完成サイズ  約13㎝ (7枚繋ぎのドイリー/40番レース糸使用)

movie リングの解き方(基本編)

Movie リングの解き方(応用編)

Movie チェインの解き方(応用編)


1段目

シャトル1つ使います。外側のピコは2段目のモチーフを繋ぐ為のものなので小さめで大丈夫です。

リングの3つのピコの中央は飾りになりますのでお好みで大きくしても可愛いです。左右に繋ぐ為のピコはあまり小さいと中央のピコが重なってしまうので、繋いだ後も隙間が見えるくらいがバランスが良いかと思います。(ピコの大きさはお好みで大丈夫です。ただし7つ作りますので、1段目のモチーフを基準に揃えるようにしましょう)

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2段目(1つ目のモチーフ)

1段目の外側のピコに繋ぎながら、チェインの3箇所にジョセフィンノットを作ります。

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2段目(2つ目からのモチーフ)

チェインのピコの位置で「一つ前のモチーフ」「始めの中央のモチーフ」の順で、2箇所繋ぎます。モチーフの表目を揃えましょう。

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2段目(最後のモチーフ)

チェインのピコの位置で「一つ前のモチーフ」「始めの中央のモチーフ」「2段目最初のモチーフ」の順で、3箇所繋ぎます。モチーフの表目を揃えましょう。

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全部繋がりましたか?このままでも可愛いですね。
ここまでのパターンは「小さなモチーフ10」で作ることが出来ます。

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3段目

シャトル繋ぎをしていきます。糸の色を変えることもできます(はじめの動画を参考にしてください)矢印の位置が繋ぎ始めです。

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縁飾りがついたらチェインの隙間にシャトル繋ぎをした為、フワッと浮き立ってしまいます。特に結び目がきつめの方は、収まりが悪くて心配になりますが、次の段を作ると落ち着くので大丈夫です。

あまりひどいときは、こちらを参考にして整えてみてください。

ここまでが「10周年記念パターン」でした。つづきはこちらです。

4段目

シャトルを二つ使ってチェインの上にジョセフィンノットを作ります。チェインの距離が長いので、長さを揃えながら結びましょう。

5段目

シャトルつなぎで縁飾りをします。チェインの途中で、第2シャトルのリングを作ります。このリングは、ひとつのドイリーで完成の場合は飾りになりますが、ドイリーを複数繋ぐときは「繋ぐためのリング」になります。ピコの大きさの目安にしてください。


複数繋いだ大きなドイリーの仕立て方

大きなドイリーにするには、いろいろな繋ぎ方ができますが、初めに小さなモチーフを繋いだように、中心に1枚つくり、周りに6枚繋ぐことができます。また、互い違いに2列で長く仕立てるとテーブルセンターにも素敵ですね。



タティングレースがはじめての方

こちらからお読みください。

《関連商品》
Step1 (りぼん)基本のステッチ/リング・チェイン・ピコ・リバース
Step2(まる) ピコ繋ぎ
Step3(しかく)ひねりのあるつなぎ方
Step4(シャトル2つ)ジョセフィンノット、トリプルリング

ナナイロタティングとは

札幌にある小さなタティングレース教室です。「わからない、難しい」タティングを「楽しい!」にするお手伝いをしています。難しい技法は簡単にアレンジしています。
(教室を見る→https://inankl.shopinfo.jp/)

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