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《pattern》№93 クナウティア

この記事は、札幌の小さなタティングレース教室からお届けしています。
タティングレースとは、シャトルという糸巻きを使ってつくるレース編みです。♡ をクリックするとspecial画像が見れます。

作品ができるまで

糸始末が苦手な方も楽しめるミニドイリーです。シャトル2つを繋げて使い、スプリットリングを使うことで始末糸を減らしています。Style1では糸始末が少ない方法の説明をします。
Style2では段ごとに作ります。糸の色を変えて楽しんでみてください。
※進む向きは、ロックステッチの癖などで図案の通りに行かない方と出るかと思います。シャトルふたつで作るときは糸の出ている方向がスムーズな方で使って構いません。
どちらかのシャトルの残り糸が極端に少なくなってしまったら、シャトルを入れ替えてつかいましょう。


Style1 作成のポイント

▷切らずに最後まで作るには

1段目から3段目まで続けて作ります。立ち上がりはスプリットリングになるので、他のリングとの大きさが揃うように気を付けるようにしましょう。慣れている方は繋ぐためのピコは小さめに作りましょう。
シャトルの糸が足りなくなると、始末の糸が増えてしまいますので、残り糸の量に気を付けましょう。リングが多い方のシャトルの糸が少ないようでしたら、上手に切り替えしなが調整してみてくださいね。

Movie シャトル2つ繋げて使うとき

今回は使用する巻き数が多いので巻き取るのはすこし大変です。だいたいですが、1mで20回程度巻くことが出来ます。第1シャトルに必要な分を巻いたら、4m~5mくらい残してカットし、第2シャトルに巻いても構いません。
残した糸が絡まないように紙などに巻いておくといいですね。

Movie シャトルの入れ替え

Movie スプリットリング

リングの始まりの位置と終わりの位置を変えて作ることができます。リングだけのコードを作ることや、進む向きを変えるときに使います。また、糸の色を変えると左右色の違うリングを作ることができます。

(参考blog)
How to!スプリットリング
lesson!スプリットリング


▷表面を決める

ピコがたくさん出てきますので、各段のどチラの面をを表側にしたいか考えながら作りましょう。図案は1段目のすべてのリング、2段目の内側の小さなリング、3段目の外側のチェインが表になるようにしました。
こだわらない場合は、段ごとに向きを変える基本の作り方で構いません。
すべてを表面にしたい場合は、裏側になるところを「裏・表…」の順に結ぶ方法でそろえる方法もありますが、こちらは別の機会にご紹介することにしますね。

1段目

第1シャトルでリングを4つ結びます。
第1シャトルでスプリットリングの輪を作り前半、第2シャトルで後半を結びます。

2段目

立ち上がりのスプリットリング(第1シャトル前半、第2シャトル後半)
表面を小さなリングに合わせたいと思います。
第2シャトルを左手の掛け糸にして第1シャトルでチェインを結びます。1周して立ち上がりのスプリットリングにシャトル繋ぎをします。

3段目

立ち上がりのスプリットリング(第1シャトル前半、第2シャトル後半)
外側のチェインを表目にそろえたいと思います。第2シャトルでリング、チェインと繰り返します。最後の段は第2シャトルの糸をたくさん使います。第1シャトルはチェインの長さ分があれば足りますので、1mくらい残っていれば大丈夫です。第2シャトルの糸が少ないようでしたらタイミングを見て上手に切り替えてくださいね。

仕上げ

シャトル繋ぎをした後はひらひらとたわみが出てしまいますが、最後の仕上げで落ち着きますので安心して糸始末をしましょう。


Style2 段ごとに 糸を切り替える方法

Style2では、3種類のつなぎ方がでてきます。
1段目はひねりのあるピコ繋ぎ、2段目はピコの位置で繋ぎます。3段目はピコ繋ぎとシャトル繋ぎがでてきます。繋ぎ忘れないようにきをつけましょう。自信のない方はミニlessonの動画を見ておさらいしてみましょう。

Movie ピコ繋ぎ

Movie シャトル繋ぎ

Movie ひねりのあるピコ繋ぎ

繋ぎ忘れたときは

解いてしまう前に、どこまで進んでいるか、次はどう進むかをみてはんだんしましょう。

▷まだシャトル繋ぎをしていないとき

チェインを結んだら、リングがつながっていないことに気が付きました。
2段目のピコと、シャトル繋ぎをするリングのピコを一度に繋ぎます。


▷シャトル繋ぎまで進んでいるとき

リングの中央のピコで繋ぐのを忘れてチェインをシャトル繋ぎしてしまいました。
もう一度、2段目にシャトル繋ぎをします。

繋ぎたい位置を確認して、解かずに結び終われる工夫ができるようになるといいですね。

早速作っていきましょう♪

1段目

同じ形のリングを5つピコで繋ぎながら作ります。最後のピコはひねりのあるピコ繋ぎをします。繋ぐためのピコは小さめに作るといいですね。
このままでもかわいいモチーフです。このまま使用するときは、中央のピコは大き目の方がバランスがきれいに仕上がります。アクセサリーなどにも使えるのでたくさん練習してみましょう。

2段目

1段目のモチーフに繋ぎます。一般的には1段目を裏面に2段目のリングを繋ぐことが多いのですが、ピコが3つの小さなリングは表面にして使用したいので、1段目を表面にして2段目を繋ぐと仕上がりがきれいです。

3段目

2段目のリングとチェインの切り替え位置に繋ぎます。シャトルの角ですくいにくいのでレース針があると便利です。
2段目に繋いだリングの次はもうひとつリングが続きます。作り忘れてしまったら、隙間を開けておいて完成後に作り足すことも出来ますが、なるべく忘れないように気を付けましょう。
チェインを作ったらひとつ前のリングの中央にシャトル繋ぎをします。シャトル繋ぎをするとチェインの長さが固定されるので、繋ぐ前に必ず一番初めのチェインと長さをそろえておきましょう。

仕上げ

Style1でも書きましたが、3段目はひらひらとたわみが出てしまいます。上記で紹介したページを参考にして、糸始末の後に仕上げをしてください。
糊付けをするときは、レースがしっかり濡れている状態の時に済ませましょう。

タティングレースがはじめての方へ

こちらからお読みください。

《関連商品》
Step1 (りぼん)基本のステッチ/リング・チェイン・ピコ・リバース
Step2(まる) ピコ繋ぎ
Step3(しかく)ひねりのあるつなぎ方
Step4(シャトル2つ)ジョセフィンノット、トリプルリング

ナナイロタティングとは

札幌にある小さなタティングレース教室です。「わからない、難しい」タティングを「楽しい!」にするお手伝いをしています。
(教室を見る→https://inankl.shopinfo.jp/

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パターン №105ポーラチカ
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