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ある朝 空を見上げたら ポカンと まん丸いものが そこにあった 気球か いや 球体ではない それに 物でもないような なんだろう なにか 異質ななにかだ
この世界は 娯楽にあふれている 楽しいことだけに時をやり過ごすことは べつに悪いことではない いや・・・ それ自体 たまにはしびれるほどの快感を 俺に与えてくれることもある しかし この現実というものには やっかいなことに 苦悩というものが 常に隣り合わせになっていて その黒い手を伸ばして 俺の心臓を わしづかみにしようと構えている 娯楽は そんな俺に忘却という麻酔をかけ そんなことは どうでもいいことなんだという かすかな猶予をくれる そうこうしているうちに