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市川翔の物語外伝☆俺の能力は五感を超えているがそれがどうした

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市川翔自身の言葉をしたためる。彼の脳裏を駆けめぐる言葉を。事実も想像も、あらゆる思考が言葉に変換されて表現されてゆく。彼にとって、言葉は思念。ときに言葉は、現象そのものとなる。そ… もっと読む
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#小説

【プロローグ はじまりのものがたり】

ある朝 空を見上げたら ポカンと まん丸いものが そこにあった 気球か いや 球体ではない それに 物でもないような なんだろう なにか 異質ななにかだ

【顔】

この世界は 娯楽にあふれている 楽しいことだけに時をやり過ごすことは べつに悪いことではない いや・・・ それ自体 たまにはしびれるほどの快感を 俺に与えてくれることもある しかし この現実というものには やっかいなことに 苦悩というものが 常に隣り合わせになっていて その黒い手を伸ばして 俺の心臓を わしづかみにしようと構えている 娯楽は そんな俺に忘却という麻酔をかけ そんなことは どうでもいいことなんだという かすかな猶予をくれる そうこうしているうちに