地方から日本を元気に!!

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目次 

1.現在の人口推移

2.地方創生とは

3.現状と課題

4. 美味しいものを食べて地域活性化に役立つ!?

5.私の町の地方創生

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1.現在の人口推移

突然ですが、あなたは都会と田舎であったらどちらに住みたいですか??

多くの人は「都会」と答える人が多いと思います。理由は、人それぞれあると思いますが交通の便利さ、施設・食や衣服などの情報、トレンドの早さ等も挙げられると思います。そして、働き手も多い為人口は東京に集中しがちです。

しかし、東京のような大都市が抱える問題の1つとして挙げられるのは出生率の低さです。東京の出生率は昔から地方よりも低かったのですが、近年は1.08と非常に低い状態です。下記のグラフが日本の出生数と出生率の変化です。出生数、出生率共に右肩下がりなのが分かります。

以前までは、東京の出生率が低くても地方から若者が多く流入していたため、経済発展が成り立っていました。

しかし、最近では田舎でも出生率が下がっている傾向にあり東京への流入も減少し、このままでは今後日本の経済発展が止まってしまうという危機に陥っています。

それを、解決するために政府が打ち出した対策が地方創生です。


2.地方創生とは

地方創生とは、第2次安倍政権で掲げられた、東京一極集中を是正し、地方の人口減少に歯止めをかけ、日本全体の活力を上げることを目的とした一連の政策です。

簡単にいうならば、人口が首都圏に集中することを食い止め、各地方自治体がワークライフバランスを保って、日本の社会全体を活気あるものにしていこう!という政策です。

現在ではあらゆる地域で地方創生の活動が行われています。


3.現状と課題

地域を活性化していく為にはまだ課題が存在し、これは以下のことが挙げられます。

①人口減少

②東京一極集中が加速

③地方経済と大都市経済で格差が存在

これらを改善していく為にも、

地方の「平均所得の向上」による「しごと」と「ひと」の好循環づくりをしていく必要があります。

例えば、

・地方に仕事を作り、安心して働ける様にする。

・地方への新しいひとの流れをつくる。

・若い世代の結婚・出産・子育ての希望を叶える。

など、政府は詳細なビジョンと目標をたてています。


4.美味しいものを食べて地域活性化に役立つ!?

みなさんは「ふるさと納税」を知っていますか?

私は正直この記事を書くまでなんとなくしか分かっていませんでした。

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付ができる制度のことです。 

この制度には地方自治体、国民のどちらにも利点があります。

〈地方自治体(寄附される側)〉

・国民に自分の地域の取り組みをアピールすることで自治体間の競争が進み、地域のあり方を改めて考えるきっかけになる。

〈国民(寄附する側)〉

・寄附先を選択できる為、その使われ方を考えるきっかけとなる。そして納税の大切さを自分ごととして捉える良い機会になる。

・生まれ故郷やお世話になった地域、今後の応援したい地域の力になれる。

・寄附した自治体からバラエティ豊かなお礼の品が届く。

・控除上限額内で寄附を行うと、合計寄附額から2,000円を引いた額について、所得税と住民税から控除・還付をぬな受けることができる。

このように、地方自治体と納税者の両社ともに高め合う関係性であり、私たち1人1人の貢献が地方を変えることができます。


5.地方創生の取り組み

突然ですが。私は岐阜県可児市出身です。

「可児市」を知っている方はあまりいないかもしれませんが、来年大河ドラマでも放送される〈明智光秀〉の出身地であると言われています。

私の住んでいる可児市は、都会か田舎どちらかといえば田舎です。電車も本数が少なく大きなショッピングビルもありませんが、緑が多く落ち着いた住みやすい場所です。

そんな可児市も地方創生の活動を行っています。それを少し紹介したいと思います。

先ほど説明したふるさと納税は、その地域に住んでいない方が貢献するといった地域住民が直接関わることはありません。

それに対して、可児市の取り組みは、住民主導によって行政、NPO、企業がサポートすることで、参加型の地域活性化事業を理想としています。この理想が実現すれば、地域の歴史・文化と幅広い世代の人々が一体化するまちとなる、と考えています。

そこで、地域の活動人口や観光交流人口を増やすために、「戦国城跡巡り事業-可児市の乱-」を実施しています。

可児市には、戦国時代、 地理的な条件から多くの城が築かれました。 国史跡美濃金山城跡を始め、 市内10ヶ所に城跡が残っています。この山城を市の資源として、 地域住民、 行政、 NPO、 企業が協働して新たに事業を行っています。

地方創生の新しい取り組み

・チャンバラ合戦-戦 IKUSA-

・城跡の活用

・市民とのワークショップを実施しています。

このように、参加型アクティビティやワークショップを行い、住民に参加していただくことで、子どもには可児市の歴史に興味を持つきっかけを与え、 大人にはより深い歴史へ興味や地域への愛着を喚起させます。

自分達の町の歴史や特徴を活かした新しい事業は、その地域に住んでいる小さな子どもから大人までその町の良さを知っていただく良い機会になる為、非常に良いことであると感じました。

みなさんもぜひ自分の出身地がどのような事業を行い活性化に繋げているのか調べてみると面白いかもしれません。