とある発達障害者の生き延びた数年
彼は『発達障害』であった。
身体もそこまで強くなく、病気も他にいくつか持っていたが、
今回のメインは『発達障害』である。
産まれた時から『発達障害』と判断されていたわけではなかった。
ただ、幼いころから漠然と、自分が他人より劣っているのを感じていた。
小学校時代、中学校時代、高校時代と、
彼は何とか過ごせていたものの、人との関りが上手くいかなかった。
そして大学時代、彼の感情は爆発した。
ギリギリで大学にも行けた彼だったが、
ついに今までの何かが切れてしまったかのように大